3.核廃絶へのいろいろな動き

ニューヨークで潘基文国連事務総長に面会!

    ピースボートのおりづるプロジェクト-NY2

    ピースボートのおりづるプロジェクト-NY1

第1回「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」に参加された広島の田中稔子さん
がこのたび、平和市長会議の活動の一環としてニューヨーク国連本部を訪れ、潘
基文国連事務総長や俳優のマイケル・ダグラスさんと面会し核廃絶を訴えました。
田中さんからの報告を以下にご紹介します。

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皆様お元気ですか?

春らしくなって参りましたが、東日本大震災、福島の放射線事故のニュースで
櫻も色あせる思いですね。一日も早く震災の復興と、原発事故の安全な終焉を願
うのみです。

そんな中、ニューヨークの国連本部ビルで3月24日から「核兵器のない世界」
をテーマに展示会が開かれました。そのオープニングの席上、平和市長会議加盟
国が集めた「CANTの署名102万余で作ったモニュメント」の贈呈式があり、
潘基文事務総長が列席され、俳優のマイケル・ダグラス氏もスピーチを。多くの
現地報道陣が集まる席に残念ながら、広島、長崎、両市長も、各被団協の代表の
方々も都合が悪くて出席できなかったのです。そこで広島平和文化センターから
急遽、要請があり、唯一出席可能な朝鮮人被団協の会長、李実根氏を補佐して被
爆者の私たち姉妹が渡米する事に。(自費の3人道中で、入管の折に思わぬハプ
ニングなど、結構大変でしたが、「開会式」での格好は何とかついたようです。)

ニューヨークでは、レストランに「日本の震災への義援金募金箱」が置いてあっ
たり、国連ビル前のチャーチセンターで開かれたNGO の集会では、「ピース
ボートUS」が募金を呼びかけていました。

大震災のニュースはもとより、現地では、原発の事故が大きな関心を集めてお
り、潘基文事務総長と短いお話をする機会が有ったので、「核兵器はもちろん、
平和利用という名の原子炉であっても、もうこれ以上ヒバクシャを世界に増やさ
ないで。自然エネルギーへの転換政策を呼びかけて下さい」とお願いしました。
即答はされなかったものの、事務総長の対応は大変暖かいもので、分刻みのスケ
ジュールをこなされる中を、何度も私たちのところへ来て、握手をしていただき
ました。

正味4日間の滞在でしたが、現地支援者のご尽力で、核保有9カ国の国連代表
部をゲリラ訪問して「廃絶」を訴えました。各国の事情が手に取るように分り、
興味深かったのですが、フランス代表部は会議室に通してくれ、第一秘書が丁重
な応対をしてくれました。

70歳代で、年4回のニューヨーク行きはちょっときついのですが、5月には
現地高等学校で「核のない世界」をテーマに美術部の生徒さんと卒業モニュメン
トを制作することになっています。ピースボート63回に乗船した事が縁で知り
合った、皆さんも御存知のキャスリン・サリバンさんと、その友人ロバート・ク
ルーンキストさんのプロジェクトです。

ピースボートの川崎哲さんやそのスタッフの皆さんの影響を受けて始めた、慣
れない活動ですが、原爆の劫火から生き残った者の使命として、自分に出来る事
を命のある限りやってみようと思っています。(田中稔子)

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