3.核廃絶へのいろいろな動き

オーストラリアでの8月6日

8月6日、オーストラリアでも広島、長崎の原爆の日をおもい、
イベントが開催されました。

<パース>
西オーストラリア州のパースでも、広島・長崎の原爆から66年をおもい、
「フラッシュ・オブ・ホープ」が上映と講演会が開催されました。
これは、「西オーストラリア環境保全審議会」の反核キャンペーン担当者の
Mia Pepperと、第4回「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」の横浜-タヒチ間で
行われた太平洋プロジェクトの担当スタッフとして乗船した
石井麻里子さんが企画したものです。

広島のヒバクシャでパース在住のピアーズ時枝さん(82歳)が原爆の悲惨さ・
被害の実情を、石井麻里子さんが放射能被害という点で再び核の脅威にさら
されている日本の現状を、同州緑の党上院議員で映画が撮影された航海に
数日間参加されたラドラム上院議員がウラン採掘問題を含めた包括的な
核問題を話すなど、大変包括的で内容の濃いイベントになりました。

その後、「フラッシュ・オブ・ホープ」の上映とおりづるワークショップも
開催され、晴天にも恵まれた土曜日の午後に70名の方が集まりました。

参加した方からは、「原爆投下って、史実としてしか知らなかった。
まだ当時の被害者が生きていて、この町に住んでいるなんて。話を聞いて
涙が止まらなかった。」
「素晴らしい機会をありがとう。今日のことは一生覚えていると思う。」
「映画にとても感動した。素晴らしいプロジェクトをやっている団体が、
日本にあるんだね。」など、沢山のコメントも頂きました。

石井麻里子さんのブログ:
http://ameblo.jp/asterico/entry-10979594843.html

<メルボルン>
また、南東部のメルボルンでは、コンサートを開催
http://jfp.org.au/?p=670)。福島第1原発事故への抗議の気持ちや平和への祈りを込め、
先住民アボリジニや日本人アーティストらが音楽を奏でました。
これは、在メルボルン日本人の平和活動団体「ジャパニーズ・フォー・
ピース」が2005年から毎年開催しているもので、今年は脱原発を訴える
坂本龍一さんもメッセージを寄せ、最近まで日本のNPO法人、原子力資料
情報室に勤めていたオーストラリア出身のフィリップ・ワイトさんが講演し、
オーストラリア産ウランが日本に輸出されている現状を説明しました。

坂本龍一さんからのメッセージ:
「原子を人為的に壊して、そこからエネルギーを得る核技術は、
元々自然界にはないプルトニウムなどの副産物を産み出します。
これは究極の自然破壊ではないかと思います。まさに「パンドラの
匣」だと思います。人類は匣を開けてしまったのですから、
今後何十、何百世代も禍根を残すことになります。我々の世代は、
これと格闘する責任があります。坂本龍一」

事後報告はこちら

8月6日付 共同通信ニュース:
http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2011/08/post-2914.html

8月7日付 スポニチ:
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/08/07/kiji/K20110807001364210.html

(渡辺里香)

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