5月22日より、長崎のナガサキピースミュージアムにて、チェルノブイリ訪問および証言の航海の報告展「チェルノブイリ26年目の衝撃!~ヒバクシャ地球一周 証言の航海~」が開始されます。第5回おりづるプロジェクト参加被爆者の増川雅一さんが中心となって開催しています。みなさんぜひ足をお運びください!!
■チェルノブイリ26年目の衝撃!~ヒバクシャ地球一周 証言の航海~
期間:5月22日(火)~6月10日(日)
場所:ナガサキピースミュージアム
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また、そのお知らせが西日本新聞に掲載されましたので、ご報告します。
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▼チェルノブイリ事故から26年 22日から現状報告展
非政府組織(NGO)「ピースボート」の船に乗り、世界一周の証言航海をした被爆者の増川雅一さん(71)=ナガサキピースミュージアム専務理事=らが、航海で立ち寄ったチェルノブイリの現状を報告する企画展を22日から長崎市松が枝町の同ミュージアムで開く。撮影した写真や現地の様子をまとめたパネル計約50点を展示する。
企画展の名称は「チェルノブイリ26年目の衝撃!」。航海で長崎と広島の被爆者計9人は4月1~6日、1986年に事故を起こしたチェルノブイリ原子力発電所のあるウクライナなどを訪れた。
増川さんらは強制避難区域になった30キロ圏内で廃虚となった町を見て回り、事故があった4号炉の約150メートル手前まで接近。空間線量は最大で1時間あたり9マイクロシーベルト(30キロ地点で同0・08マイクロシーベルト)。放射能漏れを防ぐためにかぶせられた「石棺」は老朽化し、新たにかぶせる鉄製の構造物を建設するなど「負の作業が続いていた」。
強制避難区域に住み続ける住民にも会った。汚染された土地に幸せそうに暮らす老婦人がいた一方、別の地区では子どもたちが差別を受けている話も聞いた。病院の看護婦は低線量放射線にさらされながら生活する不安を口にしたが、「この地区の住民として誇りを持って、笑って食べて運動して楽しく生きていきたい」とも話したという。
増川さんは「26年たった今も事故は終息しておらず、核の平和利用はありえないと痛感した。放射能にさらされながら暮らす人たちの姿を福島と重ねていろいろ考えさせられた」と話している。
企画展は6月10日まで。チェルノブイリ以外でも、証言航海の様子を報告するパネル約40点も展示する。入場無料。
=2012/05/21付 西日本新聞朝刊=
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(ピースボート 上泰歩)
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