3.核廃絶へのいろいろな動き

日韓クルーズの一行が長崎を訪問しました

本日10月27日(日)、「PEACE&GREEN BOAT2013」の博多帰港にあたり、韓国と日本の乗船者約20名ずつ計約40名が、「日韓平和交流」のツアーとして長崎を訪問しました。ピースボートのおりづるプロジェクトに参加経験のある被爆者の皆さんが、受け入れをしてくださいました。

$    ピースボートのおりづるプロジェクト
交流会での記念集合写真

博多からバスで長崎に入った一行はまず、住吉トンネルを訪問。ここはかつて三菱兵器の「トンネル工場」として、魚雷が製造されていたところです。学徒動員の女学生としてかつてここで働いていた森喜代子さん(14歳で被爆)が博多からバスに同乗し、当時の様子を語ってくださいました。
トンネル工場の近所にお住まいの平田さんもご挨拶に来てくださいました。平田さんの旦那さんが当時トンネル工場の周辺を通ると、朝鮮半島からの労働者たちがアイゴー、アイゴーと泣いている声がよく聞こえたと語っていらしたそうです。

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住吉トンネルで。森さん(右)と平田さん

一行はその後、平和公園、爆心地公園、そして原爆資料館をめぐりました。池田道明さん、小西伸一さん、三田村静子さん、山田一美さんが、平和案内人としてガイドをしてくださいました。

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岡まさはる記念長崎平和資料館の高實館長

その後は、岡まさはる記念長崎平和資料館を見学。その後、教育文化会館で交流会を行いました。交流会では最初に、一万人署名運動の高校生たちが活動を紹介してくれました。その後、岡まさはる記念資料館の高實康稔館長からのお話を聞き、質疑応答をしました。高校生に対して「どういうきっかけでこのような活動をしているのか」「家族や周りの人たちは活動をどう受け止めているのか」といった質問や「(日本で)このような平和問題に取り組んでいるのは社会の中で少数派なのではないか」といった質問や意見が出ました。

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高校生一万人署名運動の皆さん

また「核兵器が使われる戦争だけに反対するのか」という問いに「日本がかつておこなった戦争についてもきちんと学んでいる」「戦争がないことだけが平和ではない」「一万本鉛筆運動を通じて国際協力を行っている」といった受け答えがありました。短い時間でしたが、国境をこえた有意義な交流の場となりました。

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交流会の最後に韓国の子どもたちがオカリナの演奏をしてくれました

受け入れ・協力をしてくださった長崎の皆さんにお礼を申し上げます。
(ピースボート・川崎哲)

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