1.ヒバクシャ証言の航海

8月8日 第7回「証言の航海」報告会 in長崎

8月8日午後、広島に続き、長崎にて第7回「証言の航海」の報告会を行いました。
(広島での報告会の様子はコチラ!)

6月に帰航した今回のクルーズ参加メンバーのうち、今回会場に駆けつけたのは、ユースの福岡奈織さん、浜田あゆみさん、長崎被爆者の計屋道夫さん、そして三瀬清一郎さんです。

全体的な報告の骨子は広島での報告会と同じですが、今回も登壇した皆さんがそれぞれの想いを語ってくださいました。

ニューヨークでの活動を振り返る計屋さん

印象に残った寄港地について、計屋さんはニューヨークでの証言活動に言及。三瀬さんは、ヨルダンのパレスチナ難民キャンプでの難民1世との交流が印象的だったと述べられました。ユースの浜田さんは、初めて台本づくりから取り組み英語での朗読劇を行ったシンガポールについて、「新しい試みで難しさを感じたが、やってよかった」と報告。


明るい表情で報告する浜田さん

船内での活動報告では、福岡さんから「孫プロジェクト」(広島の報告会に詳細記載)について話があったほか、浜田さんからは演劇を通した伝える活動の報告がありました。

演劇を見る人がそのストーリーから学ぶことはもちろん、演劇に取り組む人自身が発信者になるために学びを深めることに注目した浜田さん。公演を複数回重ねる中で、「ぜひ参加したい!」という方がたくさんいたそうです。

最後のまとめに、三瀬さんは船旅を通していろんな人と出会えたことが何より良かったとおっしゃいました。旅を通して訴えてきた「平和とは人類共同の世界の遺産」という言葉を、改めて強調されました。


船内での活動を報告する三瀬さん

質疑応答では、核兵器禁止条約への機運が世界で高まる中、船旅でその手応えを感じたどうかという質問も。登壇者のみなさんからは、「まだまだ原爆の被害の実相を知らない人が多くいると実感した。」「手応えについては、率直に言ってわからない。紛争当事者を含め、出会ってきた一人ひとりが平和を望んでいた。その実現の難しさを実感した。」「微々たる活動でも、まいてきた種が花咲くと信じている」とそれぞれ発言されました。

質疑応答からの流れを受け、ピースボート共同代表、川崎からは最後に「抑止力神話」について言及。核兵器禁止条約への盛り上がりの一方、集団的自衛権など平和から後退するような日本の動きがある中で、私たちは今一度「抑止力が本当に平和な結果・成果をもたらしているのか?」と問いなおさなければいけません。

報告会後は、恒例のおりづる交流会を長崎でも開催しました!
第1回から第7回までの「証言の航海」参加メンバーが、被爆者もおりづるパートナーもCCも、それぞれまんべんなく集まった交流会。これまでのつながりをしっかりと確認して、今後も各々の活動を続けていければと感じました。

(インターン 瀬戸麻由)

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