3.核廃絶へのいろいろな動き

長崎で語る、『伝えるということ』

70年目のあの日を過ぎ、少しゆったりとした長崎にて。アメリカから来日中の笹森しげ子さんのお話会に、約30名が集まりました。

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笹森さんは、13歳の頃広島で被爆。ケロイドの治療の為に渡米。50年以上アメリカで暮らしながら、英語を使って世界各地で講演や国際会議への出席などの活動をされています。

そんな笹森さんを迎えての、今回のテーマは「伝えるということ」。
笹森さんが、被爆体験を伝える際に大切にしていることを軸に、和やかなムードで会が進みます。
笹森さんは「大切なのは、思うことだけじゃなくて、動くこと。そして愛がなくちゃ。どんな国の人でも、素敵なところがある。目の前の人に愛を持って、行動するの。」と優しく語ります。
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笹森さんの話を受け、おりづるプロジェクトに参加された被爆者の皆さんからも、若年被爆者としてできることや、被爆2世としてできることについて語られました。

それぞれの経験や立場によって、できることがあると感じさせられます。
そして、今回は特別ゲストが!
長崎被爆、メキシコ在住の山下泰昭さん。
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山下さんは、被爆後に長崎原爆病院で働いていた中、負傷者や死への恐怖から逃げるようにメキシコに移住。また、長い間被爆の記憶を封印していましたが、1995年にメキシコで被爆証言を行ないます。「話すことで苦しみが和らいだ。平和ん作るには、小さなことがとても大事。小石が波紋を広げるように、小さな思いを大切に、まず一歩を踏み出して行きましょう」と力強く語りました。

 
そしてもう一人の特別ゲスト、キャスリン・サリバンさん。
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笹森さん、山下さんも参加された「ヒバクシャストーリーズ」をニューヨークで運営。アメリカの高校生と、被爆者を繋いでいます。
そんなサリバンさんは、
「お二人が話されたように、まずは今から、今日感じた思いを話してみましょう!」と、対話ワークショップを用意してくれました。
「わたしにとっての、はじめの一歩」。ペアになって、思いを共有します。
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被爆者もそうでない人も、国籍も年齢も越えて様々なメンバーが集まった本日の会。

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それぞれの一歩を、2分という短い時間ですが、思いを話すこと、共有することの大切さを実感する大切な時間となりました。
小さなことから、思いをもとに、行動していくこと。
笹森さんをはじめ、被爆者の体験と深い思いから、自分にできることをじっくりと向きあって、未来を想像する素晴らしい機会となりました。
(ピースボート 中田智子)
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笹森さんは広島に向かわれます。
広島のみなさんも、ぜひ笹森さんのお話会で”伝えるということ”について考えませんか?
◼︎日時  8月13日(木)15:00~17:00
◼︎場所  合人社ウェンディひと・まちプラザ(袋町市民交流プラザ)会議室AB
◼︎参加費   300円
◼︎ご予約はこちら
 

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