第1回~第10回おりづるプロジェクト

ハーグ〜核兵器禁止条約へ向けて〜

こんにちは。

ピースボートインターンの鈴木です。

現在行われている第9回おりづるプロジェクトのメンバーが

10月5日にオランダのハーグにて証言活動を行いました。

ハーグはオーバーランドツアーということで

少数人数でイギリスのロンドンから飛行機で向かいました。

まず最初に、地球大学特別プログラムの5名の学生、

ピースボート川崎・寺地、PAXの核軍縮キャンペーナーのクリスタとセルマ、スージー、マーシャル諸島の筆頭弁護士のJohn Burroughsらと

フォトアクションをおこないマーシャル諸島へのサポートをアピールしました。

アピールの様子

この日はちょうどマーシャル訴訟につき国際司法裁判所(ICJ)が判決される日で

みんなでこの裁判を傍聴する予定だったので、

その前に裁判の勝利を願ってこのアピールを行いました。

マーシャル諸島沖水爆実験

2014年4月24日にマーシャル諸島共和国は、

核保有国9カ国を相手に「国際法上の核軍縮義務に違反している」と

オランダ・ハーグの国際司法裁判所に提訴をしました。

ただ、アメリカやロシアなどの6カ国は、

提訴された場合の裁判受け入れを義務付ける「強制管轄権」を受諾しておらず、

自発的に提訴に応じず、強制管轄権を受諾している

イギリス、インド、パキスタンに対しての訴訟になりました。

結果は、国際司法裁判所が「ICJには管轄権(裁判をする権利)がない」と結論。

これで、原告の敗訴が確定しました。

判決を聞いたあとのメディアインタビューで、坂下さんは 

「かえって闘志がわいた。被爆体験を話して、泣いて、賛同してもらうだけではだめ。核を禁止するきまりをつくる権限のある人たちの一票を、少しでも多く勝ちとらなければいけない」と答えていました。

坂下さんのコメントが朝日新聞に取り上げられています。

▼(@ハーグ 核をめぐる法整備、日本も貢献を)

http://www.asahi.com/articles/ASJB705KRJB6UHBI02V.html

その後、オランダの国会で証言会を行いました。

核廃絶を訴えてきた党もや核兵器賛成の党などを代表して4名の議員が出席し、

傍聴席には記者などが聞きに来ており、全体で20名弱が参加しました。

坂下さんと東野さんが証言を行い、

東野さんがスクリーンにお母さんの写真を映し出すと、

聞きに来た人々はみんな顔を上げて聞き入っていました。

2人とも証言の最後に「核兵器禁止条約の締結に向けて一緒にがんばりましょう」と呼びかけ、オランダ政府が交渉開始に賛同するようにお願いをしました。

党の代表からは、感謝の言葉と、核兵器禁止のためにすでに努力しており、今後もそれを続けるつもりだという説明がありました。

また、彼らからは日本の若者はどの程度関心をもって核問題に取り組んでいるのか、や、これからニューヨークの国連に行くと思うが、核兵器保有国の首脳や議員に被爆者の証言がどの程度有効で、動かす力があると思うか、という質問がありました。

それに対して東野さんが、日本でおこなわれている平和教育の概要を説明し、卒業し働き始めたあとも原爆の問題に関心を持ち、平和活動にとりくみ続ける人が増えるようにもっと努力しないといけないと発言し、被爆二世や若者が証言を継承していくことの大切さにふれていました。

また、ほかの議員からは、オランダ政府が禁止条約交渉開始に賛同することをゴールにするのではなく、すべての国が交渉の席につくことを目指すべきだという言葉もあり、わたしたちにとってその決意の言葉は何より心強いものでした。

証言会の直後、出席してくれた議員に折り鶴の箸置きと

広島のポストカードのプレゼントしました。

プレゼントを渡している様子

その後、オランダの全国紙の記者からインタビューを受け、

「核保有国に対して被爆者の証言がどの程度の力を持つか」という質問に、

現在の核兵器は広島・長崎で使われたものの威力の何倍もあり、一発でも使われれば、敵も味方もなく人類全体・地球全体が影響を受けるのだということをしっかりと認識してもらいたいと答えていました。

みなさんで全体写真

ハーグの訴訟の結果は残念なものになりましたが、

そこからまた各国で核兵器禁止条約へ向けての動きが活発化しています。

その流れにのるように現在のおりづるプロジェクトも進路をとっているので

ニューヨークの国連第一委員会の発言にも注目したいですね。

日本にいるわたしたちもひとつひとつ情報を手に入れて

一緒にがんばっていきましょう。

編集/ピースボートインターン 鈴木慧南

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