1.ヒバクシャ証言の航海

長崎オリエンテーション

こんにちは。

ピースボートインターンの鈴木慧南です。
先日3月16日から17日にかけて
長崎にて第10回おりづるプロジェクトの
オリエンテーションが行われましたので
その様子をお伝えします。
今回のプロジェクトメンバーは
長崎の被爆者1名、広島の被爆者2名
被爆者二世2名、ユース2名の7名です。
そしてなんとほとんどが女性という
とっても珍しいメンバーとなりました。
初日は顔合わせを行い、
それぞれ8分間という時間の中で証言をしていただきました。
この時間設定は逐次通訳が入った場合の
海外での証言を想定したものです。
通訳が入る分、いかに自分の想いを簡潔にまとめて
伝えることができるかの練習です。
なかなか難しい場面もありましたが、
航海を続ける中で徐々に慣れていけたらと思っています。
証言練習の様子
またユースには船を通して何を伝えたいのかについて
話してもらいました。
遠藤さんは大学で出会った被爆者の方々の思いを伝える
お手伝いをしたいと話していました。
私からは第8回おりづるプロジェクトで得た経験を活かし
核兵器禁止条約の機運をうながすような取り組みを行うこと、
ヒバクシャ国際署名を広め目に見える形での成果を持って帰る決意表明をしました。
ユースのスピーチの様子
夜には過去におりづるプロジェクトにて
乗船したことがある被爆者の方々を招いて
一緒に飲み会を行いました。
懐かしい顔ぶれ再会することができ、
先輩被爆者方々のアドバイスもいただき
より船旅が身近なものになったのではないでしょうか。
親睦会の集合写真
2日目は世界の核兵器の動向を学びつつ、
長崎のならではの被爆遺構さるくを行いました。
「さるく」とは長崎弁で「歩き回る」という意味で
さるいて被爆遺構を巡るのが長崎ならではの案内です。
しかし坂や階段の多い街並みなので、
移動するのも一苦労でした。
長崎の被爆者の方はさるくのおかげで足腰が丈夫なのか
「元気だね」と他の被爆者の方から声をかけられていました。
 
さるくの様子
原爆資料館、爆心地公園、岡まさはる平和資料館を訪れ
広島長崎の原爆のことだけではなく
日本が大戦中に行った加害の面に関しても一緒に学びました。
今回のクルーズでは特に東アジアからの参加者も多くいます。
日本の歴史を改めて知ることによって「被害者だけではない」
証言や伝え方ができるのではないかと考えています。
2日間という短い時間の中でぎゅっとまとめてのオリエンテーションでしたが
メンバーに会うことで出航が近づいていることを改めて実感しました。
出航まで残り1ヶ月を切りましたが、陸で準備できることをしっかりして
よい船旅になるように頑張ります。
ピースボートインターン 鈴木慧南

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