第10回 ヒバクシャ地球一周 証言の航海

平和な世の中にする方法@デンマーク

みなさんこんばんは。

ピースボートスタッフの野口香澄です。
5月26日(金)、デンマークのコペンハーゲンに寄港し、証言会を行いました。
そのときの様子をお伝えします。

今回は全員ではなく、広島で被爆された土田和美さんと、広島の被爆二世の山村法恵さんとで証言会を行ないました。

まず会場に行く前に、コペンハーゲンから3.5時間も離れている学校から、小学生と高校生が5名、先生と一緒に船にやってきました。
この学校は「戦争と平和」という授業があり、彼らはそこで広島平和記念公園にある原爆の子の像のモデルともなっている佐々木禎子さんについて勉強したり、ピースボートについて勉強したりしている生徒さんたちでした。
ひととおり船内を案内した後に、折り鶴を折るのが得意な被爆二世の山村さんから、「羽ばたく鶴」という名前通りはばたく鶴のプレゼントを、そして実際に「羽ばたく鶴」を折ってみました。
学校では5分で折り鶴を折っていると得意げな様子で言っていた子たちも、初めての「羽ばたく鶴」に悪戦苦闘しながら折っていました。
最後にはできあがった羽ばたく鶴を持って、みんなで記念撮影をしました。


船内で羽ばたく鶴を持って記念撮影

次に、証言会場へ向かいました。
会場では、多くの平和団体の方が私たちを迎え入れてくれました。
まずは私、野口よりピースボートとおりづるプロジェクトの説明をした後に、山村法恵さんより、ご両親の被爆体験の証言をお話してもらいました。
最初は緊張した面持ちの山村さんも、熱心に聞いてくれている方々に答えるように、身振りも交えつつ話をしてくれました。
「原爆は広島と長崎に戦争時2回も落とされました。3回目はあってはいけません!そう思いませんか!?」と力強く伝えていました。


証言をする山村さん

次に広島で被爆された、土田和美さんが証言を行いました。
以前船内で証言会を行った際に、おりづるパートナーの1人が土田さんの幼少期を描いた絵を見せながら、

「船内の若い人が自分の為に、伝えたい思いを絵にしてくれました。」と最初はうれしそうに話し始めたものの、だんだんと笑顔も無くなり、真剣な表情で訴えるように、お話されていました。
過去には友人が白血病で亡くなられて、自分もいつか白血病で死ぬのではないかという不安があると伝え、核兵器が無くなることが平和への一歩だと話すと、涙ながらに聞いていた会場の人々からは大きな拍手がありました。


証言をする土田さん


涙ぐむ会場の皆さん

証言会後、受け入れ団体の代表Jasmin Dayeh(ジャスミンさん)さんよりスピーチがありました。ジャスミンさん自身、ご両親がイラクとシリア出身で難民だったこともあり、戦争を絶対に無くしたいという強い想いがありました。また、核兵器に関しても、

「国籍・人種に限らず、核兵器は絶対に使用してはいけない。また、未来は若者が作っていくものです。」と話をしてくれました。


スピーチするジャスミンさん

会終了後には、団体の皆さんが歌のプレゼントをしてくれたり、お菓子を食べながら意見交換したりと、充実した交流の時間になりました。

歌のプレゼント

質疑応答の時間では、「核兵器を持っている国で証言をする場合、歓迎の違いはあるのか」「戦争を知らない世代に、どのように伝えていくべきなのか」など多くの質問が出ました。
最後に、「正しいことと間違っていることを判断するのは難しいが、核兵器を廃絶するためには、多くの人々に訴え続けることが大事。どうかこの活動(おりづるプロジェクト)を続け、訴え続けてください」と、教師をなさっている方からメッセージをいただき、記念撮影しました。


みんなで集合写真

平和を願う、多くの市民の方々からの歓迎や質問を受け、とても充実した時間となりました。

次は、ロシアのサンクトペテルブルクでプログラムを行います。
アメリカとともに大量の核兵器を保有する国ですが、例えどこの国であっても、私たちの想いをしっかりと伝え、1日でも早く核兵器が無くなる世の中を作っていけるような活動にしていきたいと思っています。

ピースボート 野口香澄

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