1.ヒバクシャ証言の航海

子どもの頃、被爆者に出会った。@フランス

皆さん、こんにちは。

 

ピースボートの野口香澄です。

 

6月17日はフランスのルアーブルに寄港しています。

 

ルアーブルでは昨年に引き続き、船内でイベントを行いました。

ICANフランスの代表でもあるJean-Marie Collinさんを中心に平和首長会議加盟都市であるVitry市の市民の皆さん、総勢70名が船内に来ていただきました。

 

まず、Jean-Marieさんから今日のイベントの趣旨の話しをした後に、おりづる参加者からの被爆証言を行いました。

今回、十分に時間があったことで1人ずつ時間を頂き、話しをすることができました。

証言会が終わり、会場からの質疑応答がありました。

会場には平和首長会議の加盟都市であるVitry市の市民の中でも小学生~中学生が10名ほどが参加しています。

質疑応答の時間になるとその子ども達から次から次へと質問が出てきました。

「放射能は(広島から)いつ頃なくなったんですか?」

「アメリカが憎いと思ったことはありますか?」

「生き残って嬉しいですか?」等々子どもならではの素直な質問がたくさん出てきました。

 

生き残って嬉しいかどうかの質問に関しては被爆2世の品川薫さんは、「お母さんは爆心地から2kmの地点で被爆をしている。そのお母さんが生き残っていなければ今の私は存在していない。そう思うと生き残ってくれたお母さんにはとても感謝しているし、私も今、ココに居ることは嬉しい」と話しをしてくれました。被爆者の証言も質問した時に答えている時など真剣に被爆者の声に耳を傾けて居ました。

 

次にICANフランスの最年少メンバーであるPablo Mosca(パブロ・モスカ)くんのスピーチがありました。彼は11歳にもかかわらず、自分の意志でICANのメンバーに入りました。

元々はおじいさんが核廃絶の運動をしており、自分にできることはないのかと考えたそうです。学校の歴史地理の授業にて先生の協力のおかげで自分のICANの活動の発表や核に対して議論する時間を行ったそうです。

 

フランスは原発も核兵器もあり、核に対して核抑止論を正当化する声は少なくありません。

授業で核に対しての議論をする際もフランスは核によって安全を保たれているという意見が多い中、みんなを納得させて議論をしていったそうです。

 

次に大学教授をしているEmilie Gaillard(エミリー・ガイヤール)さんのスピーチがありました。

「将来の世代の人の人権」をテーマに研究しており、核兵器も人権に関わることであると話しをしてくれました。

事故と大惨事の違いの話しが興味深いものでした。

 

事故は時間が経てば元に戻ること、将来に影響があること

大惨事(カタストロフィー)は前の状態に戻せなく、将来に影響をすること

であると話をしていました。

広島・長崎の原爆・3.11の福島の原発事故も大惨事(カタストロフィー)に当てはまる内容です。

大惨事(カタストロフィー)は人権にも関わります。

なのでなくしていく必要があると話しをしてくれました。

 

 

最後にICANフランスのJean-Marieさんが核兵器禁止条約の今後の展望を話してくれました。

Jean-Marieさん曰く、「2019年~2020年の間にはきっと核兵器禁止条約は50ヶ国の批准を受け、国際ルールとして核兵器禁止条約は効力を持ってくるでしょう。今回このイベントに来ている子ども達が大人になる時には核兵器はきっとなくなっていることを信じたいですし、あの時、広島と長崎から来た被爆者の話はこういう意味があったんだと思ってもらえるように、手を取り合いみんなで核廃絶を目指していきましょう」と話しをしてくれました。

 

核保有国であるフランスで、また核で安全が保たれていると思う市民の中でこうやって、核反対を訴える市民の存在はとても貴重であり頼もしくも感じるものです。

今回来てくれた子ども達が将来大人になり自分の子どもに話しをする時「子どもの頃ね、日本から来た被爆者にあって被爆体験を聞いたの。その方々の話があるから今核兵器のない世界で過ごしていられるんだよ」という会話ができるように今私たちができることを精一杯する必要があるなと感じました。

 

 

ピースボート 野口香澄

 

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