おりづるプロジェクト2018

核廃絶を諦めない@チリ

みなさん、こんにちは。

おりづるユースの森山景です。

2月26日は朝方、チリのバルパライソに着きました。古い建造物が大事にされ、芸術家たちが街中に壁画を描き、山肌に家々が立ち並ぶ風景は「天国の谷」という名の通り、素晴らしいです。チリは南アメリカ南部にある共和国です。ラテンアメリカの中では最も経済・生活水準が安定し、政治・労働でも高い自由度を保っています。前大統領のミシェル・バチェレさんは、チリ史上初の女性大統領であり核兵器禁止条約にとても熱心な方でした。環境問題について積極的に活動している国で、ピースボートとも関わりを持ちつづけています。

 今日は二つの大切な役目があります。
まず、外務省を訪問し副外務大臣にお会いすること。そして、核兵器禁止条約への署名から批准へと動くように頼むことです。
渡辺淳子さん、現地通訳の打村健さん、そしておりづるプロジェクトメンバーとともにバルパライソから車で一時間かけて首都サンティアゴに向かいました。

 外務省での面会は、とても前向きな話し合いができ充実していました。
淳子さんは被爆証言の中で「もうこれ以上、核の被害者を出さないように死ぬまで証言活動を続けるから、一緒に核兵器を廃絶しよう」とおっしゃいました。副外務大臣のカロリーナさんは、淳子さんの証言にジッと耳を傾けてくださいました。
 証言を聞いた後にカロリーナさんが、「このような意見を直接聞くと、(核廃絶を)諦めてはいけないと感じます」とおっしゃったことに私は感動しました。そして、カロリーナさんは、南米は核兵器を持っておらず、チリが核廃絶のための集会に参加し続け、核兵器禁止条約を批准する方向で国内を調整していることを率直に話してくださいました。


そのほかに、外務省ではこんな質問を受けました。
「あなた方はSDGsの中のどの項目に関心がありますか」
「フクシマについてどう考えますか」
環境問題のひとつに放射能の被害も含まれます。自然エネルギーの利用は、原発の廃止に繋がります。これらの問いかけを通じて、世界中にある課題は、根本的につながりあっていると実感しました。


 面会後、バルパライソに戻り、チリと日本の日系親睦フェスティバルに参加しました。ここで、淳子さんが平和に向けてスピーチをしました。会場には、年齢を問わず多国籍で立場の違う人たちが百人以上参加していました。日本語、中国語、英語と通訳しながらの短いスピーチでしたが、最後まで熱心に聞いてくれる人がいました。淳子さんは折り鶴を、近くにいたチリの子へプレゼントしました。
 被爆者一人一人の声が国や政府、偶然出会った誰かに届いて、平和について考えるきっかけとなることを信じて、諦めず活動を続けたいと思いました。

おりづるユース 森山景

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