2019年_パナマ~米国、スペイン~ギリシャ(第102回ピースボート)

ギリシャの核兵器禁止条約への参加を願って

11月12日、ギリシャ最大の港であるピレウス港にピースボート が寄港し、それに合わせて核廃絶および核兵器禁止条約のギリシャの署名・批准について3つのイベント及び記者会見が行われました。

まず午前中はピースボートの長年のパートナーであり毎回歓迎のイベントを開いてくださる同国急進左派連合(SYRIZA)のパノス・トリガズィス国際交流部長そして核戦争防止国際医師会議(IPPNW)ギリシャ代表のマリア・ソティロプルさんが中心となり、今回も歓迎行事を港にて開いてくださいました。

パノスさんおよびマリアさんから歓迎の挨拶のあと、102回航海の国際コーディネーター、トレバーキャンベルがピースボートを代表して感謝の意を述べ、広島の被爆者・坂下紀子さんからもお礼の言葉が述べられました。そしてパノスさんの同僚のスピロスさんが核廃絶を祈る詩を朗読しました。

ピースボート からはその後、核廃絶祈願ダルマが贈られました。まずダルマとは何かが説明され、核兵器禁止条約の施行に必要な50カ国による同条約の批准を祈って片目が描き込まれました。

だるまに目を描く

夕方5時から6時の間は船上スターライトにて、同国メディアに向けた記者会見が船内で行われました。戦争と暴力のない世界(World Without War and Violenve)ギリシャ代表であるニコス・ステルギウさんの司会のもと、核兵器禁止条約の施行に必要な最初の50の批准国のひとつにギリシャがならなければならないその重要性を説きました。

ニコスさんと坂下さん

質疑応答の時間にあるジャーナリストが坂下さんに対し、「被爆というような体験を持つあなたが相手を許すことができるのはなぜか」と質問し、彼女は次のように答えました。「多くの被爆者が被爆を理由に結婚できなかった、私もそのような不安があった。しかし自分は私の体験を恐れない男性と巡り合うことができた。彼が彼の父親に結婚の承諾を請うた際、彼の父親は『そのような体験を生き抜いた女性が多くの中からおまえを選んだのなら、断ってはいけない。彼女は平和の使者なのだから。』と言ってくれました。」
ピースボート からは代表して国際コーディネーターのトレバー・キャンベルが同条約施行のための人道的アプローチの重要性について訴え、そのような視点をみんなが持てば全ての政府が誇りを持って迅速に条約批准を行うような世界になると発言しました。

記者会見が終わった午後6時から8時の間、同じくスターライトにてピースボート と現地パートナーの「戦争と暴力のない世界 (World Without War and Violenve)ギリシャ」の共催によるイベントが船上で行われました。まずWWWVギリシャ代表であるニコス・ステルギウさんから挨拶があり、ピースボートのトレバー・キャンベルから朝のイベントと同じく核兵器条約施行を人道的側面から推し進める重要性について発言しました。その後ICANの活動を追ったドキュメンタリー「おわりのはじまり」が、制作メディア団体Pressenza(プレッセンツァ)のオルガ・ツィクリカさんの紹介ののちに上映されました。その後に坂下さんから「その朝の命」と題された被爆証言の詩が朗読され、耳を傾ける人の中には涙を浮かべる人もみられました。イベントの最後には共催団体同士の記念品贈呈があり、ピースボートからは日本の平和の象徴であるおりづるのピンバッヂが、WWWVからはギリシャの平和の象徴であるオリーブの木が、それぞれ贈られました。
会にはギリシャの平和団体や政治家、核兵器禁酒条約に署名・批准したベネズエラの在ギリシャ大使など、あわせて70名が参加。ピースボートとギリシャの平和団体の絆を深めると共にギリシャの平和運動に関わる人々がこのイベントを通じてあらたに繋がることができた、意義深い夜となりました。

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