バンクーバーでは、港近くのサイモンフレーザー大学で証言会を実施しました。
この公立大学は社会問題に積極的に取り組むことで知られ、卒業生の多くが研究や知識開発、サステナビリティの分野で世界をリードしています。
昨年のVoyage117でも大変お世話になったポール・マイヤーさんとエリン・ハントさんが、今回も受け入れの準備をしてくださいました。

開会の挨拶をするポール・マイヤーさん
今回の証言会は事前にWEBで告知も行われ、当日は学生や地元市民ら約50名が集まり、まずはポールさんが開会の挨拶として、この会を準備した想いやピースボートとのつながりを語ってくださいました。
続いてピースボートから渡辺里香と長興茅が、設立のきっかけや、今回のクルーズで実施してきた「TIME FOR PEACE」プロジェクトの成果を報告しました。
その後、長崎で被爆した倉守照美さんが証言を話します。
「核兵器が使用されれば、世界のどこにいても風にのって放射性降下物は運ばれ、決して他人事ではいられない」と、クルーズで出会った核実験被害者の言葉や、自身が被爆者として受けてきた差別を交えて訴えました。

質問に答える倉守照美さん(写真中央)
参加者からは次のような質問が寄せられました。
「今でも長崎には放射能の影響があるのですか?」
倉守さんは「街自体は安全ですが、当時“黒い雨”などを浴びて被ばくした人たちの中には、被爆者と認定されず国からの保障を受けられないまま苦しんでいる人もいます」と、今も続く課題を伝えました。
また、ピースボートクルーズそのものに関心を持つ人も多く、証言会後の交流時間では
・乗船している人の年代構成
・乗船に条件があるのか
・船内での過ごし方
といった質問もありました。その中には「夕方からの船内イベントにも参加したい」と申し出る人もいて、証言会を通じてクルーズの魅力や活動への関心が広がっていく様子が感じられました。
夕方には、証言会に参加していた平和活動関係者ら約50名が船を訪れ、シップツアーやノーベル平和賞洋上特別展を見学しました。
そこでも「船内のイベントはどんなものがあるのか」、「乗船するにはいくらくらいかかるのか」といった質問が寄せられました。

ノーベル平和賞洋上特別展を見学
さらに、この日の証言会には水先案内人として乗船していたソプラノ歌手でありホワイトハンドコーラスNIPPON芸術監督も務めるコロンえりかさんも参加。
えりかさん自身が長崎を訪れ被爆者と出会って勇気をもらった経験が、今の活動の原動力になっていることを語り、倉守さんへ「こうして再び(被爆者の方と)出会えたことで、また勇気をいただきました。ありがとうございます」と笑顔で伝えました。
核廃絶を願う想いだけでなく、その想いを行動に移す姿勢が、誰かの力や希望へとつながっていくのだと実感できる1日となりました。








