2日間の高校交流活動を終えた国連代表団は10月29日にもうひとつの仕事が残っていた。国連ラジオでのインタビューである。今回のインタビュー録音は国連ラジオ で放送、また国連の国際教育・学習プログラムである「サイバースクールバス 」でも掲載される予定だ。
インタビューは一人ずつ行われ、節子サーローさんは英語で被爆経験を語り、森田隆さん、中村キクヨさんと吉田勲さんは日本語で通訳を通してお話をされた。中には40分ほどもかけて被爆体験を詳しく語った方もいた。
国連ラジオで語る森田隆さん
さらにブラジル在住の森田さんはポルトガル語でもインタビューを求められ、インタビューを2つこなした。被爆体験に加えて、今年は日本人ブラジル移住100周年を記念して原爆展示会を行ったことなども話された。森田さんは「つたないポルトガル語ですが・・・」とは言われるが、こうしてブラジルでもポルトガル語で、通訳を通さずに自分の言葉で証言活動を行っている。
早朝7時前から午後6時過ぎまでのハードなスケジュールの1日だったが、夕食では「船に戻ったらどのように他のヒバクシャの皆さんに報告会をするべきか」などの会話も聞かれた。毎日盛りだくさんのニューヨークでの活動もあと1日で終わりである。
(ニューヨーク=白石佳世)
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