1.ヒバクシャ証言の航海

市民の力で@フランス:ルーアン

下記のイベントは、地元「France3」チャンネルで報道されたと現地より連絡がありました。
報道機関が3時間ずっと、船内イベントにいてくださったとのことです。
下記の手順で、様子がご覧になれます。

1、下記URLをクリック
http://france3-regions.francetvinfo.fr/normandie/emissions/jt-1920-haute-normandie

2、画面を下にスクロールし、小さい画面が5つほど並んでいるところから、
diffusion du 23/05/2017
をクリック

3、すぐ上の部分から動画が再生されます。
(上部にAdobe Flashの実行をブロックしましたといったようなメッセージが表示された場合には、宜しければ許可をクリック)

4、動画下部のバーから12:15あたりをクリック
(ピースボートの部分は14:25あたりまでとなります)

映像にて参加者や船の様子が知りたい方、ぜひぜひご覧ください。(ピースボート 佐久間)

それでは、下記より船からのレポートをどうぞ。

—————————————-

こんにちは。
ピースボートインターンの鈴木慧南です。

5月23日(火)、フランスのルーアンにて証言会を行いました。
その時の様子をお伝えします。

フランスは今回の航海で2ヶ所目の寄港、証言活動になります。
核保有国であり原発大国のフランスで、2回も証言する機会があるのは、私たちとしても非常にうれしいことです。

今回の証言会は、私たちのホームである「オーシャンドリーム号」に地元の方々を招いて行いました。
フランスからは地元の反原発運動をやっている団体、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)@フランスの若者、そして平和首長会議の方など約40名が来てくれました。

最初に広島の被爆二世である砂原由起子さんが、自身の両親の被爆体験を話しました。
苦しくて辛い経験を話してくれたお母さんのことを思い出しながら、丁寧に証言をしていました。
若い方も多く参加しており、貴重な日本の被爆証言を目をそらさずに真剣に聞いていたのが印象的です。


証言会の様子

次に私から、今の日本の現状や若者の抗議行動などについて話しました。
東日本大震災を契機に、乱暴で強行的な法律が次々と可決されていて今後の日本の将来を危険視していることを伝えました。


ユースとしてスピーチ

次に平和首長会議フランス支部の代表であるMr.Cibot(シボーさん)より、フランスの平和首長会議の現状などについてお話してもらいました。
核兵器の登場により、人間が環境を大規模に破壊できるようになったことを強く強調したうえで、フランスの地方都市では「平和の文化」を伝える教育を行っており、人が育つ過程の中に核廃絶を盛り込んでいることを知りました。


平和首長会議代表のシボーさん

そしてICAN@フランスの若者代表であるジャークさんが、現在のフランスで行っているICANの活動のプレゼンテーションをしてくれました。
ICANは100ヵ国以上、400以上の団体が参加している国際組織で、核兵器廃絶のための活動をおこなっています。
積極的に情報発信や考える場を作っており、一般市民の人々に核廃絶の重要性を訴えています。
同い年くらいの若者が同じ目標のために、違う土地で頑張っていることに感銘をうけ、同時に日本で闘っていく勇気をもらった気がします。


ICAN@フランスのジャークさん

最後に、先日のポルトでの証言会にも一緒に参加しました、フランスの核軍縮・不拡散議員連盟のコーディネーターをしている、Jean-Marie Collin(ジャンマリー・コリン)さんから、フランスの核兵器禁止条約に対する態度などを簡単に説明してもらいました。
フランスは核保有国であり、核兵器禁止条約の交渉開始を求めた決議に反対しています。
政府は核を一発でも使用すれば地球規模で影響が出ることを改めて認識し、核弾頭を積んだフランスの潜水艦が太平洋を潜水している危険性をもっと認識すべきだと強調しました。


市議会のジャンマリーさん

2時間という短い時間の中ではあったものの、お互いの意見を交換することができ、核廃絶への想いを共有することができました。
いつの日か訪れてしまう「最後の被爆者が亡くなりました」というニュースが流れた際、絶対に核兵器のない世界を手に入れようと約束もしました。
また、昨日(5月22日)はコスタリカ大使であるエレン・ホワイト議長から核兵器禁止条約の原案が発表され、その中には「ヒバクシャ」という文字が含まれています。
この文章を基にして、6月15日から始まる第2回期の交渉会議が行われ、核兵器を違法とする国際法が制定されようとしています。
その交渉に、日本やフランスも参加できるように市民から声をあげていきましょう。


集合写真

ピースボートインターン 鈴木慧南

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