1.ヒバクシャ証言の航海

核廃絶を求める中南米

こんにちは。
ピースボートインターンの鈴木慧南です。

今回は中南米での核兵器禁止条約への注目と、ヒバクシャ国際署名の成果についてご報告します。

中南米という地域は地球上で最も早く非核地帯条約である「トラテロルコ条約」を制定した地域であり、中南米、カリブ諸国を含めて33ヶ国が加盟しています。

経済的にはまだ発展途中の国々が多いのですが、それでも核廃絶には熱心に取り組んでいます。
そんな中南米の地域では、ベネズエラ、ニカラグア、エルサルバドルで証言会を行いました。

それぞれの寄港地でお話をする時間は短かったのですが、被爆者の想いが強く伝わったと実感できたのが、実際に賛同していただいたヒバクシャ国際署名の数です。

ベネズエラでは船内に500人以上の方々を招いて証言会を行いましたが、実に416筆を集めることができました。
この数はヨーロッパの全ての寄港地で集めた署名数より多いです。
被爆者の声に耳を傾け、それに関心を持って、自身にできることを精一杯してくれたその成果が目に見えて感じられました。
そこでは政府関係者の方も署名してくださっています。


署名してくださった政府関係者の方々

次にニカラグアに寄港しましたが、急な寄港時間の遅れにより急きょ証言会場が変更となってしまったにもかかわらず、100人くらいの地元の学生が集まってくれました。
そこでは74筆の署名に賛同していただくことができ、ここでも関心の高さを感じました。
賛同してくださったのは、学生から港湾局の方々まで、幅広い人々です。


熱心に署名してくれた学生たち

最後にエルサルバドルでは、サンミゲル高校で300名弱の生徒たちと出会い、150筆の署名を頂けました。
ここの学生は熱心に広島と長崎の原爆のことを勉強してくれていたので、そうして興味関心を持っていたところに被爆証言を届けたことが、この署名数につながったのだと思います。
また、サンミゲル市長のペレイラ市長もヒバクシャ国際署名の活動を理解してくださり、快くその場でサインしていただけました。


サンミゲル高校のみなさん


サンミゲル市のペレイラ市長

中南米の地域では合計で640筆もの署名を集めることができました。
この数が、中南米という地域が核廃絶に関心の高いことを示しています。
出逢う方から熱烈な歓迎を受けパワーをもらったので、その力を残りの船内活動や最後の寄港地であるハワイイへの原動力にしていきたいと思います。

ピースボートインターン 鈴木慧南

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