1.ヒバクシャ証言の航海

第9回 証言の航海にご一緒させていただきます!

みなさま、はじめまして。

この場を少しお借りし、簡単に自己紹介をさせていただきます。

改めまして、第9回「ヒバクシャ地球一周証言の航海」の担当をさせていただくこととなりました、佐久間高志と申します。
出身は福島。しかしながら震災後も福島や原発について考えることを避け、日々過ごしていました。
そんな自分の大きな転機となったのは、2012年に参加した「第77回ピースボート地球一周の船旅」。同郷出身の方や、福島のことを真剣に考え、行動してくださっている方々と出会い、自分のルーツでもある福島と向き合うことを避けてきた自分に気づかされました。

そんな出会いやきっかけを通じて環境問題や原子力に関する問題に強く関心を持つようになり、下船後は国際環境NGOグリーンピースにてインターンを開始。
福島の置かれている現状や、環境問題の解決に向けた取り組み方など、様々なことを学ばせていただきました。

そんな中、以前より関心のあったJICAの事業、青年海外協力隊に応募。
環境教育隊員として、中米のグアテマラという国で、主にゴミに関する問題の解決に取り組みました。

辛いことも勿論ありましたが、そんな経験も含め、異文化に触れ、揉まれ、もがいた2年間は、かけがえのない宝物です。

(中米グアテマラの民族衣装)

帰国直後に乗船した2016年春のショートクルーズでは、様々な出会いとともに、沢山の学びもありました。
なかでも印象的だったのは、戦争を経験した世代の方々との対話。
「戦争体験を伝えても、経験していない人にはなかなか理解してもらえない。それどころか、嘘つき呼ばわりされることだってある。それでも私は、この経験を伝えていく。」
思い出したくないような辛い記憶でありながらも、二度と戦争が起こらないようにと、使命感を持って伝えている方々と出会い、普段縁遠いものに感じがちな戦争や平和について、もっとよく考えていくことも、我々若者の役目であると強く感じるようになりました。

 

今回、本プロジェクトを担当させていただけることとなり、とても嬉しく、光栄なことだと思っております。

世界で唯一原子力爆弾を落とされた日本として、世界に広く発信していく機会、そして若者をはじめ人々に語り継いでいくきっかけを生み出していく。
それとともに、世界の人々と対話することで、様々な視点から戦争や平和について考えを深める。
ヒバクシャの方々と船内生活を通じ深く交流することで、戦争について、また原爆について、身近に感じてもらう。

そういった過程を通じ、核廃絶に向け、少しでも近づくことができればと思っております。

本プロジェクトに関わるようになったばかりで、至らない点もあるかと思いますが、少しでも円滑に進むよう、尽力していきます。
みなさまのお力をお借りすることも多々ある、いやお借りすることばかりかとは思いますが、一緒にこのプロジェクトが成功に至れるよう、ご協力のほど、なにとぞ宜しくお願いいたします。

それではまた、いつかの機会にみなさまとお会いできることを楽しみにしながら、ひとまずのご挨拶とさせていただきます。

ピースボート 佐久間高志

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