1.ヒバクシャ証言の航海

おりづる報告会@東京

こんにちは。おりづるユースの寒川です。

最近は、大学の授業に出席し、レポートを書いたり、発表をしたりと大学生の日常を取り戻しつつも、自由にどんなことにもチャレンジできた船の上での生活を懐かしく思います。

さて先日、広島での報告会、長崎でのユース非核特使フォーラムでの活動発表に続き、ピースボートセンターとうきょうにて、おりづるプロジェクトの報告会を実施しました。

ピースボートセンターにて

司会進行は私が務め、プロジェクトメンバーからは、ユースの山崎、被爆者の坂下さん、被爆二世の東野さん、そしておりづるパートナーの河合将吾くんが参加しました。会場には、老若男女様々な人がおり、92回クルーズの友人も来てくれ、久しぶりの再会にとても懐かしい気持ちになりました。まずピースボートのおりづるプロジェクト担当スタッフである佐久間の方から、プロジェクトの概要や成果などについて話してもらいました。次に、おりづるプロジェクトの船内での活動をまとめた、スライドショーを上映し、プロジェクトメンバーから振り返りの感想を話してもらいました。

プロジェクト担当の佐久間さん

最初にユースの山崎に話してもらったのですが、彼女は所用により東京には来られないということで、ビデオ通話アプリであるSkypeで報告会に参加をしてもらいました。途中雑音が入ったりと多少トラブルはありましたが、それにも負けないほどの熱い想いを話してくれました。何より、そこまでして報告会に参加したいという気持ちが、これまで一緒にやってきた仲間として一番嬉しかったです。

おりづるユースの山崎御園さん

その後、私が話し、おりづるパートナーの河合くんにも活動を通しての感想を話してもらいました。彼は、乗船前は東京のピースボートセンターでボランティアスタッフをしており、船の上では私と同室で、いつも私の活動のサポートをしてくれました。彼は来ていた若者にとっても身近な存在であるため、そんな彼が活動に参加したきっかけや平和への想いを伝えることで、その言葉により多くの人の心を動かしているように見えました。彼には、この経験を生かして、今後もこのような分野に関心を持ち続けてくれたらいいなと友人として切に思います。

おりづるパートナーの河合さん

若者世代のスピーチが終わったところで、全ての寄港地での活動をまとめたスライドショーの上映を行いました。世界各地で活動をしているときは、あまり実感がありませんでしたが、こうして振り返ってみると本当に色々なことがあり、貴重な体験だったのだと改めて私も写真を見ながら感じました。

スライドショーに続き、被爆者の坂下さんのスピーチがありました。また、坂下さんはスピーチだけでなく、ご自身が作られた「継承」という詩の朗読もされました。詩の内容は、坂下さんの継承へのメッセージが直球に伝わるものであり、朗読は非常に短い時間ではありましたが被爆証言に劣らないくらい、聞いている人の心に強く響いたのではないでしょうか。

広島で被爆された坂下さん

その後、被爆二世である東野さんからもお話をしてもらいました。また、来場者の方の中には、実際に被爆証言を聞いたこともない方も多くおられると思われたため、東野さんに被爆証言をしていただきました。東野さんの被爆証言は広島市の伝承者養成事業を受けられていることもあり、とても上手く、聞いている人たちも話にどんどんと引き込まれていました。その後の、質疑応答、感想発表の時間では、被爆証言を聞いた来場者の方から「人から人へと伝えるは心が一番動かされる。友人から友人へと伝えていきたい。」という感想をいただきました。

被爆二世の東野さん

そして、最後に司会の私が、今回聞いたことを今回だけで終わらせるのではなく、友人や家族に伝えるなど何かしらのアクションを起こしてほしいというメッセージを伝えて報告会を終了しました。今回の東京報告会で少しでもおりづるプロジェクトの活動やおりづるパートナーに関心を持ってくれる人が出てくれれば、これ以上の幸せはありません。

最後になりますが、この東京報告会をもって、第9回おりづるプロジェクトの活動は終了しました。そして、私がこのブログを書くのもおそらく最後となります。私は、終わりは始まりだと思っています。おりづるプロジェクトとしての活動はこれにて終わりますが、プロジェクトメンバーそれぞれの活動がこれから始まります。私も今後、どのような形であれ、平和活動に継続して携わっていきたいと考えています。それでは、おりづるメンバーの今後の活躍にどうぞご期待ください。拙い文章ではありましたが、最後までご愛読いただき誠にありがとうございました。

文/おりづるユース 寒川友貴 編集/ピースボートインターン 鈴木慧南

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