1.ヒバクシャ証言の航海

お互いの歴史を見つめる@ハワイイ

みなさんこんにちは、おりづるユースの安藤真子です。

最後の寄港地ハワイイのホノルルを訪れ、ハワイ大学にて証言会を行いました。

 

私たちが証言会を行った12月6日は真珠湾攻撃の前日でした。

日本時間では8日ですが、現地時間では7日になります。

午前中わたしたちはパールハーバービジターセンターを訪れ、77年前の12月7日にどんなことが起こったのかということを学びました。

 

 

翌日7日の式典の準備が行われており、毎年広島の平和記念式典の光景を見ている私にとっては不思議な感覚でした。

 

 

「なんとなく知っている」のと「実際に足を運んでみる」というのは大きく違うと実感しました。

 

パールハーバーをあとにした私たちはハワイ大学に向かいました。

授業の時間を1コマ頂いて、平和や紛争について学んでいる学生に対して証言会を行いました。

 

 

 

はじめにピースボートスタッフのコル・ハートンから第二次世界大戦に至った経緯の説明がありました。また、原爆投下には実験的側面が強かったことや国内世論のためであったということにも言及しました。そして彼が初めて広島の地を訪れたときアメリカ人として罪悪感を感じたという体験を共有してくれました。

 

 

 

 

 

次にピースボートの寺地からおりづるプロジェクトの説明がありました。そこでは「ヒバクシャ」という言葉の意味や、どのような人々が「ヒバクシャ」に当てはまるのかという説明もありました。

 

 

 

 

そして空さんと塚本さんの証言です。空さんは証言の冒頭で「77年前に日本が行ったことを謝りたい。傷つけ、今もなお苦しんでいる方がいると思うと本当に申し訳なく思う」と述べました。大学生への言葉として「世界の動きに注目してください。そしてどうか自分らしい人生を歩んでほしい」と贈りました。

 

 

塚本さんはニューヨークの国連以来、英語で証言を行いました。「人間と核は絶対に共存できない」と強調し、「どうか忘れないでほしい」とメッセージを伝えました。

 

 

ユースの私からは「なぜ被爆者が辛い体験をわざわざ私たちに話してくれるのでしょうか?わたしたちは彼らの体験から何を学ぶべきなのか考えるべきです」と同世代と一緒に核のない世界を目指したいと伝えました。

 

 

その後の質疑応答では、「パールハーバーのことを謝罪してくれたことに心から感謝したい。そして、アメリカが広島と長崎に原爆を投下したことも本当に申し訳なく思う」というコメントがありました。お互いがお互いの歴史を真正面から見つめることで和解し、そして人類の教訓として学ぶことができるのだと痛感した出来事でした。その他に「北朝鮮が核を持っていることをどう思うか?」などの質問が出ました。

 

 

 

最後には、ジャーナリズム専攻で、学生新聞の記者をしている学生からのインタビューも受けました。

 

 

 

最後の寄港地での証言会が終わりました。

99回クルーズおりづるプロジェクトの寄港地での最後の証言会がハワイで良かったと感じています。真珠湾攻撃の前日に、ヒロシマのことを話すということについて様々なことを考えました。様々な視点から戦争を見つめることの重要さを改めてつきつけられた出来事でした。

 

 

さて、寄港地での活動は終わってしまいましたが、船内での企画は横浜に帰港するまで続きます!あと少しになりましたが、走り抜けます!

 

おりづるユース 安藤真子

 

【メディア掲載情報】

12月11日付け Honolulu Civil Beat ”The Peace Boat In Hawaii: ‘We Absolutely Must Not Wage War’”

https://www.civilbeat.org/2018/12/the-peace-boat-in-hawaii-we-absolutely-must-not-wage-war/

 

 

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