1.ヒバクシャ証言の航海

今日の聞き手は、明日の語り手@ニューヨーク

みなさんこんにちは、おりづるユースの安藤真子です。

わたしたちは先日ニューヨークに寄港しました!

日間寄港し、初日はラトガース大学を、日目は国連を訪れました。

今回は日目のラトガース大学での証言会について報告します。

 

 

ラトガース大学はニューヨーク市のお隣、ニュージャージー州のニューアークというところにあります。ラトガース大学での証言はシンポジウムの一部として行われました。このシンポジウムはラトガース大学の学生が企画したもので、98回クルーズに部分乗船した学生が船上で被爆者の話を聞いたことがきっかけです。「ぜひ自分の大学の学生に被爆者の話を直接聞いてほしい」という思いが99回クルーズのおりづるプロジェクトを通して実現したことをとても嬉しく感じました。

 

開会の挨拶で司会をつとめた学生が「変化を生むのはだれ?」と呼びかけると参加していた学生は一斉に「わたしたち!!」と答えていたのがとても印象的でした。

シンポジウムには様々なゲストスピーカーがおり、国連軍縮部の方、ラトガース大学の学生部、ICANの国際運営委員でありピースボートの共同代表として川崎哲がスピーチを行いました。

 

【ラトガース大学3-5

そしてシンポジウムのメインである被爆証言がはじまります。

今回は空民子さんが証言を行いました。

 

歳のときに爆心地から1.4kmの距離で被爆し、奇跡的に家族全員が無事だったということから始まります。1.4kmという地点は屋外にいれば大やけどを負い亡くなる可能性が高かった地点だと強調しました。そして、「この子だけは助けて」と幼子を抱き懇願する母親の声を聞くことができず、また一人でさまよっていたひろこちゃんを最終的に見捨てざるを得なかったことを今でもとても後悔していると話してくれました。

 

空さんの証言後、質疑応答の時間がありましたが、その時にラトガース大学の先生が「こんなに静かに学生が聞いていることは滅多にないので、それだけ彼らが真剣に受け止めたのだと思います」とおっしゃっていました。

 

また、「どうやって平和な心にたどり着いたのですか?」「誰にでも話せるわけではないことを、何もしていない人々がたくさんいるなかで話してくださってありがとうございます」「来年の4月にコロラド大学で核に関するイベントがあるのでぜひ空さんに来てほしい」など、たくさんの方がコメントをしてくれました。

 

イベント終了後には空さんや塚本さんと写真を撮りたいという人々の列ができるほどでした。展示していた平和首長会議のポスターも多くの学生がじっくり見てくれました。

 

最後に主催者の学生から1038筆ものヒバクシャ国際署名をいただきました。これは、イベント開催まで1ヶ月間かけて署名活動をし集めたものだそうです。

そしてラトガース大学のグッズを頂き、一緒に写真を撮りお別れをしました。

 

98回クルーズでピースボートに関わった学生がこうして船を降りてから自らが発信し行動している姿に本当に感銘を受けました。ピースボートやおりづるプロジェクトがやっていることはまさに種まきで、その芽がまた新しい種を生むのだと実感できる機会でした。これからも多くの種をまき、芽をだすための水やりをするようなことを続けていきたいです。

 

 

おりづるユース 安藤真子

 

【メディア掲載情報】

10月30日付け 共同通信 米学生に被爆体験の苦悩を証言 ピースボート乗船の 空民子さん

https://this.kiji.is/429874689590969441

※共同通信が取材をし、各新聞社に配信をされました。

10月30日付け 東京新聞

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018103001002077.html

10月30日付け西日本新聞

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/461533/

10月30日付け 静岡新聞

http://www.at-s.com/news/article/social/national/559664.html

10月30日付け 福島民友

http://www.minyu-net.com/newspack/KD2018103001002077.php

10月30日付け ロイター通信

https://jp.reuters.com/article/idJP2018103001002094

 

 

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