ヒバクシャ国際署名とは
「後世の人々が生き地獄を体験しないように、生きているうちに何としても核兵器のない世界を実現したい」 というヒロシマ・ナガサキの被爆者の声に呼応して2016年4月に始まった署名活動です。核廃絶のスタートとして核兵器禁止条約の締結を求め、毎年NPTの時期と国連第一委員会の時期に署名を議長に提出しました。被爆者の声に賛同して13,702,345 人分 の署名が集まり、2020年12月31日をもって活動を終了しました。
▽ヒバクシャ国際署名のホームページはこちら https://hibakusha-appeal.net/
ピースボートの取り組み
ピースボートもこの取り組みに賛同し、船旅でさまざまな国の方に出会える特性を生かし、世界を巡りながら被爆証言を伝えつつヒバクシャ国際署名を集めました。
◆ピースボートが集めた署名
10,826人分(2020年3月時点)
◆各国政府関係者と面会し、ヒバクシャ国際署名の申し入れをするとともに、核兵器禁止条約への署名・批准を呼びかけ、その多くは賛同または前向きな返答をいただきました。
◆さまざまな形の証言会を催し、子ども、学生、活動家、高齢者まで、広い世代に広島・長崎の経験と核兵器廃絶の重要性を訴えることができました。
◆被爆者とともに、世界のさまざまな被害者(戦争、虐殺、核実験など)と痛みを分かち合い、人間性を優先する平和な世界づくりに取り組むネットワークを広げることができました。
主な活動例
2016年8月出発の第92回「地球一周の船旅」から、世界各訪問地でのヒバクシャ国際署名集めを開始しました。証言会に参加した学生、市民に加え、条約加入交渉をした政府関係者、市長、国連関係者からの賛同を得ることもできました。
・2016年9月(第92回「地球一周の船旅」ギリシャ・ピレウス寄港中)
ギリシャ国会で証言会を行いました。ディミトリス・マルダス外務副大臣と面会 。ギリシャはNATO加盟国でありながら、核廃絶、平和な世界を作ることの必要性を共有しました。
・2017年5月 (第94回「地球一周の船旅」ヨーロッパ区間船上)
イラン・イラク戦争の化学兵器被害者(テヘラン平和博物館の方々)と広島・長崎の被爆者が交流し、ヒバクシャ国際署名に賛同いただきました。
・2017年6月 (第94回「地球一周の船旅」ラテンアメリカ区間寄港中)
ベネズエラ寄港中は船上にて学生500名を対象に、ニカラグアでは港に集まった若者100名対象に証言会を実施。エルサルバドルでは、サンミゲル市長の署名をいただきました。
・2018年11月(第98回「地球一周の船旅」ニューアーク市ラトガース大学訪問)
被爆証言実施後、学生が集めた1300人分の署名を受け取りました。
・2019年3月(第100回「地球一周の船旅」サモア・アピア寄港中)
外務省にてサモア首相兼外務大臣を訪問。「作った兵器を使わなかったことはない。核兵器は廃止すべき」との言葉とともに、署名を受け取りました。
・2019年10月10~11日(第102回「地球一周の船旅」米国・ニューヨーク寄港中)
国連総会、軍縮・国際安全保障関係のテーマを議論する第一委員会の開会中、核兵器廃絶を訴えるイベントを実施しました。(被団協・藤森俊希事務局次長が参加)
ヒバクシャ国際署名に賛同してくれた水先案内人*の皆さま
*水先案内人とは、ピースボートに乗船してくださる国内外の各分野の専門家の方々のことです。
この他にもさまざまな方に署名をいただいております。