ピースボートは2008年以来、おりづるプロジェクトとして、これまでに約180名の広島・長崎の被爆者の皆さんに地球一周の船旅に乗船していただき、世界各地で証言をする活動を続けてきました。核の恐ろしさを生身の人間の言葉として一人ひとりに伝えていくことが、核兵器の非人道性についての国際世論を高めることにつながりました。2017年に国連で採択され、2021年1月22日に発効した核兵器禁止条約は、被爆者や世界の核実験被害者の長年の訴えに応えたものだと言えます。
しかし2020年に入り、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、国内外の人が集まる会合で被爆証言をすることができなくなりました。被爆者に残された時間は限られているというのに、、、。そんな今だからこそ、なるべく多くの被爆者の方々に世界に向けて語っていただきたいし、そのための場を1つでも多く作っていきたいと、私たちは思います。
そこでピースボートは、これまでの被爆者とのつながり、世界中のネットワーク、言語サポート人員の育成、オンラインイベント企画・運営の経験を生かして、「おりづるプロジェクト・オンライン」(後援:日本原水爆被害者団体協議会(被団協)/平和首長会議)として、全世界190カ国でオンラインを中心にした被爆証言会を実施していきます。
2021年末までに100か国で実施
世界には約200の国と地域があります。このうち物理的に実施が不可能である国を除いて基本的にすべての国で被爆証言会を行うことをめざして、190カ国での実施を目標とします。そのうち100カ国以上を2021年末までに実施したいと思います。
(証言会は基本的にオンラインで実施。コロナウィルスをめぐる世界の状況が改善してきたら、対面での証言会も取り入れます。核保有国や「核の傘」の下の国では1国につき複数回。広島・長崎だけではなく世界の核実験被害者による証言も取り入れます。)
オンライン証言会の報告はこちらから:https://hibakushaglobal.net/category/online-testimony
核廃絶へのメッセージを第一回締約国会議へ
核兵器禁止条約は、2021年1月22日に発効し、そこから1年以内に第1回締約国会議が開かれます。これは、核兵器の時代を終わらせ新たな時代の扉を開くとても重要な国際会議になります。私たちは、核兵器をもう終わらせようという被爆者の声と、それを支持する100カ国超の世界の市民の声を、締約国会議に届けたいと思います。
ご参加とご協力のお願い
このプロジェクトを実施し目標を達成するためには、多くの皆さんの力を合わせる必要があります。
以下の方を募集しています。
(1)証言者になってくださる被爆者の方:
ピースボート事務局「おりづるプロジェクト担当」宛 pbglobal◎peaceboat.gr.jp (◎を@にかえてメールしてください)までご連絡ください。
(2)通訳や言語面でお手伝いしてくださる方:
こちらのフォーム(英語)にご記入ください。
(3)諸外国で被爆証言会の受け入れ先を紹介していただける方:
こちらのフォーム(英語)にご記入ください。なお、こちらに受け入れガイドライン(英語)があります。
(4)その他の形でこのプロジェクトを支えてくださる方:
財政的なご支援も歓迎です。以下の欄をご覧ください。
支援金のお願い
このプロジェクトを成功させていくためには、企画、折衝、実施、通信などに多大な費用が必要です。皆さまからの支援金をお願いします。
◆支援金の送り先
<郵便振替>
郵便振替口座 00180-3-177458
加入者名 ピースボート
(通信欄に「ヒバクシャ」とお書きください)
<ゆうちょ口座への振り込み>
ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)店
当座 0177458
口座名義 ピースボート
(振込依頼人名の前に「ヒバクシャ」と入力してください)
<クレジットカード>
クレジットカードでの支援金も承ります。クレジットカードでの支援金は米ドル単位になっておりますのでご注意ください。コメント欄に「ヒバクシャ」とご記入ください。https://peaceboat.org/english/donation?lang=jp
関連ページ
ピースボートのウェブサイト(日本語):https://peaceboat.org/35210.html
ピースボートのウェブサイト(英語):https://peaceboat.org/english/news/hibakusha-project-online