2026年_Voyage122

イヒラウ・ピトンさんが語るマオヒ文化のしなやかな強さ

ピースボート Voyage122では、タヒチ出身で、マオヒ・ヌイ(仏領ポリネシア)の声を伝承しているイヒラウ・ピトンさんを水先案内人としてお迎えしました。ホノルルから乗船した彼は、初回講座で「ポリネシアン・トライアングル」をテーマに、ハワイ・タヒチ・ラパヌイを結ぶ深い歴史と文化のつながりを紹介。観光のイメージを超え、太平洋に生きる人々のアイデンティティや責任、そして“魂”について、参加者と共に深く語り合いました。

イヒラウさんの参加は、ピースボートとNGO「モルロア・エ・タトゥ」の長年の協力関係を象徴するものでもあります。同団体は2001年から、モルロアとファンガタウファ環礁で行われた193回の大気圏・地下核実験によって影響を受けた元労働者や家族の権利を守るために活動してきました。最終講座やユース向け特別セッションでは、植民地主義の歴史や環境への影響、そして甲状腺がんなどの健康被害に対する認知と補償を求める、太平洋実験センター(Pacific Experimental Center/CEP)の現在進行形の課題について語りました。

伝統的な語りと現代社会科学を融合させるイヒラウさんのアプローチは、歴史的トラウマと文化再生の間に橋をかけるものです。マオヒの人々が持つしなやかな強さや困難を乗り越える力(レジリエンス)を深く理解する機会を参加者に提供し、「理解し、学び、伝えること」こそが、より公正で責任ある世界をつくる力になることを思い出させてくれました。

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