4.おりづるピースガイド

おりづるピースガイド

皆さん、こんにちは。

ピースボートの野口香澄です。

2008年から広島・長崎の被爆者方々と共に証言の公開をしてきたおりづるプロジェクト。

第10回を迎えた2017年から新しく始めた試みがあります。

それが、「おりづるピースガイド」です。

今までも、そしてこれからもおりづるプロジェクトの活動内容の中には”継承”というものがあります。

被爆者の体験をそのままにせず、次の世代に伝える。聞いた人たちがまた次の世代に伝えていくということで、核なき世界を目指しています。

2008年の時の被爆者の方の人数、記憶、体力など見ても、10年経った今では、数も記憶も体力も弱くなっています。

今まだ被爆者の方々がいる中で次に継承していく人々を作るためにもピースボートおりづるプロジェクトは2017年〜「おりづるピースガイド」というより深く核について学び、伝えられる人々を育成するために地球一周の航海中の船内で養成講座をすることにしました。

養成講座の中では

・世界の核兵器に関して

・原発の話

・原爆について

・広島・長崎について

・日本で活躍する若者たち

など・・・

といったような項目で8〜10回の講座を船内で行っています。

2017年に第94回クルーズから第1回の養成講座が行われました。

第1回では、合計8名のピースガイドが誕生しました!

※修了書を受け取ったピースガイド1期生たち

同年の第95回クルーズでは第2回の養成講座が行われました。

第2回では、合計32名のピースガイドが誕生しました!

※修了書を受け取ったピースガイド2期生たち

ここでは、日本人だけではなく、日本以外の国籍の人も受講をし、自国で被爆者の想いを伝えるために活躍しています。

第98回クルーズでは第3回の養成講座が行われました。

合計16名のピースガイドたちが誕生しました!

※修了書を受け取ったピースガイド3期生たち

第99回クルーズでは、第4名の養成講座が行われました。

合計32名のピースガイドたちが誕生しました!

※修了書を受け取ったピースガイド4期生たち

船内が多国籍化になるように、おりづるピースガイドの受講生も少しずつ多国籍化にもなっています。

原爆が落ちたのは、日本です。

日本の中の広島と長崎です。

その土地には日本人だけではなく、韓国・中国・台湾・アメリカ・オランダ・・・等多くの国の人々が居ました。

それは、1945年だけの問題ではなく核兵器という今でも繋がる問題です。

過去4回のおりづるピースガイドの養成講座を受講したガイドたちは地球一周後の日本でそれぞれの活躍をしています。

例えば・・・

・ヒバクシャ国際署名を地元で100名の方々にサインしてもらいました。(60代女性)

・母校でピースガイドの体験を後輩たちに話しました。(30代女性)

・地域のコミュニティーの中で講演会をしました。(30代男性)

・ソーシャルブックカフェ「ハチドリ舎」でインターンをします。(20代女性)

・帰国後、広島・長崎で学んだことを思い出しながら、実際その街を歩いて遺構を巡りました。(20代女性)

これからも様々な場所で活躍してくれると思います。

ピースガイドたちの活躍に期待したいですし、これからも地球一周を通して、ピースガイドの養成講座を行っていきたいと思います。

【おりづるピースガイドのプログラムの現状をまとめました。】

「おりづるピースガイド」育成プログラムの現状

ピースボート 野口香澄

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