お久しぶりです、おりづるプロジェクトユースの山崎御園です。
3ヶ月間の地球一周の船旅が終わってから、早くも半月が経ちました。
毎日船に揺られながら、あたり一面の海を見渡していた毎日が既に懐かしく、ごみごみした東京に帰ってきたことで、どれだけ恵まれた環境にいたかということに気づかされます。
さてこの数日間で、広島・長崎・東京にて第9回おりづるプロジェクトの報告会を行いました。
今回は、広島での報告会の様子をお伝えさせて頂きたいと思います。
当日の会場には、過去のおりづるプロジェクトの参加者の方々がたくさん出席してくださっていました。とても嬉しかったのと共に、身が引き締まりました。他にも、新聞記者の方、テレビ局の撮影などたくさんの方がお見えになりました。
まず初めに、今回のプロジェクトの担当者である、佐久間高志さんに挨拶の言葉を頂きました。
今回の参加者には被爆者の方々が5名、被爆二世の方、継承者の方、ユース2名と幅広い年齢が参加していて、「世代と国境を越えて核兵器禁止に向かう」ことをテーマにして活動してきたこと、それぞれの寄港地にて、国会、外務省、教育施設を訪問し証言会をしたこと、各国で活動している平和活動家との交流を行ったこと、船内でも証言会や講座、ゼミ、演劇などの活動を行ったことなどを詳しく説明していただきました。
第9回おりづるプロジェクト担当佐久間さん
次に、共同代表である川崎哲さんに、「最近の核兵器の動き」についての講座を15分して頂きました。何度聞いてもためになる核兵器についての基本から、最新の核兵器についての動きをわかりやすく説明して頂きました。
共同代表の川崎さん
話が続いたので、よりわかりやすく活動内容が伝わるように寄港地での活動の写真をまとめた映像を5分ほど上映しました。
映像を挟んだ後には、報告会に出席してくださったプロジェクト参加者メンバー一人一人から、地球一周の証言活動の中で印象に残ったことについてのお話をしていただきました。
広島で被爆された坂下紀子さんからは、メキシコの学校で500人の学生たちに被爆証言を聞いてもらったこと、特別地球大学の5人の若者との出会いについて。同じく広島で被爆された森川高明さんからは、国連本部で開催された国連第一委員会のサイドイベントにて被爆証言されたこと、オランダのハーグにて外務大臣との面会を行ったことについて。広島被爆二世である東野真里子さんからは、オランダの国会議員、与野党の代表議員に被爆体験を聞いていただいたこと、原爆投下を決定したトルーマン大統領の孫、クリフトン・トルーマン・ダニエルさんと、原爆を投下したB29の広島・長崎の両機に技師として乗っていた人の孫、アリ・ビーザーさんとの出会いについてをそれぞれ主に話していただきました。
継承者として参加した橘さん
次に、船内活動の写真をまとめた映像を5分ほど上映し、他の参加者の皆さんからも感想をいただきました。
継承者である橘光生さんからは、講座や若者に向けた勉強会を開いたこと、ユースの寒川くんからは、政治の講座を開いたこと、同じくユースの山崎からは劇団を作って演劇をしたことを主に話させていただきました。
次に、おりづるアートの紹介をしました。
これは、船内のたくさんの人の協力が詰まった、活動報
告の一つとしてとても重要な作品です。
船内では、交流を目的とした「おりづる折ろう」という企画を定期的に実施しました。これは、おりづるプロジェクトのメンバーと一般参加者の方が一緒におりづるを折るという企画です。はじめは参加者も少なかったのですが、最後にはたくさんの方々が平和への祈りを込めておりづるを折ってくれました。
そして一般参加者の中に、何らかの形でおりづるプロジェクトに協力したいという人がいました。絵が得意だったので、このおりづるを使ったアートのデザインをお願いし、こちらの作品が仕上がりました。
おりづるアート
そして今回はなんと、おりづるパートナーの中から代表して2名が出席してくれました!
山脇歩子さんと、中島優さんです。
おりづるパートナーとして参加してどうだったか等の感想を話してもらいました。
お二人は一般参加者にもかかわらず本当にたくさんの協力をしてくれて、プロジェクトにとって本当に大きな存在でした。
同じ若者として、これからも一緒に平和活動を続けていきたいと思います。
おりづるパートナーの2人
そして最後に質疑応答を行い、会は終了しました。
会の後には、会場近くの店にて懇親会を行いました。
歴代のおりづるプロジェクト参加者の先輩方も参加してくださり、報告会の感想や、お互いの平和への想い、それぞれがしている平和活動についてなどたくさんのことを深くお話しすることができました。
仲良くさせていただいた方々とは連絡先の交換も行い、今後の繋がりもできて、一緒に頑張っていきましょうと約束をしました。
また、広島・長崎に行った際に、原爆資料館、平和記念公園などを見に行きました。
当たり前ですが、中学生の頃に自由研究を目的としていった頃とはまるで違う見方、感想でした。
その中で、「平和の原点は、人の痛みがわかる心を持つこと」という言葉が強く印象に残りました。
戦争も平和も、すべては人と人との会話から始まっていきます。
人を思いやる気持ち、人の痛み、苦しみがわかる心を持っていなければ平和な世界は絶対に作れません。
広島での報告会の様子は以上となりますが、引き続き、長崎・東京での様子も報告させて頂きます。
これからも、私なりのやり方として演劇や芸術などの表現を通して平和を訴え続けていきます。
またこのブログでお知らせできる様に、頑張ります!
ありがとうございました。
文/おりづるユース山崎御園 編集/ピースボートインターン 鈴木慧南
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