3月19日サモア・アピアにて最後の寄港地サモアに着きました。
第100回クルーズ・おりづるプロジェクトの証言活動も一区切りです。
今日は首相兼外務大臣のトゥイラエパ・サイレレ・マリエレガオイさんとの面会です。
訪問の目的は、サモアの核兵器禁止条約批准に尊敬と感謝の気持ちを伝えること。渡辺淳子さんの被爆証言を通して被爆の実態を伝えること。そして、核兵器禁止条約を批准できておらず、原子力発電に未だ依存している日本を変えたい気持ちを伝えることです。
トゥイラパエさんは、先日までイスラエルを訪問していたそうです。イスラエルで感じたことをはじめ、グローバルな視点から、平和や核の問題への意見を聞かせていただきました。
なかでも「戦争のことを考えると馬鹿馬鹿しいと思う。終戦した途端に、争っていた国同士が仲良くなることがあるけれど、それならはじめから仲良くなる努力をしたら良いとおもう。」「人類が兵器を作ったら、それを使わなかった歴史はない。」という言葉に感動しました。
ピースボートとおりづるプロジェクトの活動に関しても、「平和のための活動は人類のためになるから感謝します。」と話してくださいました。
限られた時間の中で、ヒバクシャ国際署名にもサインを頂きました。
おりづるプロジェクト(グローバルヒバクシャプロジェクト)は、地球一周の航海をしながら訪れた国々で被爆証言をします。現地とのやりとりも通訳も証言も、ピースボートがこれまで出会い・繋がった人々に支えられて成り立っています。
第100回クルーズでは6カ国7寄港地での証言活動をしました。それぞれの地に歴史があり、苦しみがありました。人々の営みも垣間見ました。私たちは海で繋がっているのだと実感しながら、ひとつひとつの証言活動がより良くなるように、工夫してきました。
これから日本に戻るまでの間に、反省をし、次回に活かせるよう戦略を立て、報告会を通じて船の中の人たちとも考えていきたいです。