3.核廃絶へのいろいろな動き

【お知らせ】3月19日 オスロ会議報告会@明治学院大学

3月4日、5日にノルウェーのオスロにて「核兵器の非人道性に関する国際会議」が行われました。ノルウェー政府が主催した今回の会議は「核兵器が使用された場合の人道上の影響に焦点をあてることで、その非人道性を各国にきちんと認識してもらうこと」「各国政府が核兵器の非合法化への具体的な取り組みを進めるきかっけとなること」を目的として行われたものです。約130カ国の国や国際機関、研究者、非政府組織(NGO)など幅広い参加が実現しました。

3月2日~3日には、国際会議に先駆けて、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)主催の市民社会フォーラムが開催されました。人道支援、環境問題、開発問題や軍縮に関わる団体、また宗教団体、労働組合および若者グループからの代表者のみならず、研究者、学生、ジャーナリストなど。世界各国から総勢400名以上の市民が集い、核兵器の禁止に向けて学び、議論し、行動を起こすために集結しました。

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世界各国から様々なバックラウンドをもつ市民が集まりました

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ピースボートの川崎哲の姿も(ピースボート共同代表、ICAN共同代表)

一方、ノルウェー政府主催の核兵器の非人道性に関する国際会議には、政府代表団に加えて招待を受けた国際機関と市民団体の参加しました。ここでは、意図的であるかどうかにかかわらず核兵器爆発が引き起こすとされる人道上の影響について、(1)核兵器の爆発直後の人道上の影響、(2)より広範囲および長期にわたる核爆発の結果、そして(3)核爆発に対する備えと人道支援の3つのワーキング・セッションに分かれて専門家レベルで議論が行われました。

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国際会議の様子。127カ国の代表が出席。

日本からは、被爆者医療の権威として知られる長崎原爆病院の院長の朝長万左男さんが出席。原爆の放射線で傷つけられた細胞の遺伝子が数10年にもわたって白血病やガンを引き起こしていると指摘し、「人間の遺伝子を標的にした核兵器は医学的に見ても非人道的な兵器だと確信している」と述べました。

また、日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会の田中事務局長は、長崎で5人の親族を亡くしたみずからの被爆体験を証言し、「被爆者の体験こそ、核兵器の非人道性を語る出発点であるべきだ」と訴えました。

ー「NHK NEWS「核兵器の非人道性 検証の国際会議」(3月5日 11時18分)」より

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会議の総括をするノルウェーのアイダ外相

2日間の議論を経て、主催したノルウェーのアイダ外相より「歴史的経験から核兵器の使用と核実験は、即時かつ長期的な壊滅的影響を与えることを示した」「いかなる国家も国際機関も、核兵器の爆発がもたらす人道上の非常事態に十分対処できる見込みはない」などとする議長総括を発表して閉幕しました。

ここからお知らせです!

この会議の報告会を3月19日に明治学院大学で行われます。「核兵器、核についてよくわからない」という方向けに基礎的な知識の解説があるなど、どなたでも参加しやすい報告会を予定しているそうです。みなさま、ぜひ足を運んでみてください。

報告会の詳細は詳細はこちらから。

■□■ オスロ会議報告会 ■□■
○日時 :3月19日(火)18:30~21:00
○会場 :明治学院大学白金校舎 本館2階1254教室(地図
○資料代:一般 500円 学生無料
○申し込み方法 :メール予約。1)名前、2)所属、3)連絡先メールアドレスを、こちら(wearebangnea@gmail.com)まで送ってください。終了後、懇親会参加希望の方はその旨もお伝えください。
○報告トピック(仮)
– 政府関係者からの報告
– 世界のNGOの動き
– 壊滅的な人道的結果
– 核被害と核の傘
– 核兵器の非人道性と国際赤十字
– 世界のユース
– “非人道性”の国際政治上の意味
– オスロ後のストラテジー

■□■ 3月2日~3日に行われた市民社会フォーラムの様子■□■

※国際会議、市民社会フォーラムの様子はこちらのfacebookページ「核廃絶・世界の動き」からもご覧いただけます。(ぜひ「いいね!」ボタンを押して、ご友人の方にご紹介ください)

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市民社会フォーラムの会場“Chateau Neuf”

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毎年ノーベル平和賞の式典が行われるオスロ市役所のホールにて、
被爆者の藤森俊樹さんが日本被団協を代表して挨拶をされました。

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原爆と人間の写真展

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“アートを通して社会を考え
る場をつくる”をコンセプトに
広島の若者を中心に活動する「Project NOW!」の作品展

(ピースボート古賀早織)

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