1.ヒバクシャ証言の航海

恥ずかしい国に住む私たち@ノルウェー

みなさん、こんにちは。

ピースボートスタッフの野口香澄です。

 

先日630日はノルウェーのベルゲンに寄港しました。

今回は、市庁舎にて副市長との面会を行いました。

その時の様子をお伝えします。

 

副市長である、Erlend Horn(アーレン・ホーン)さんは昨年もおりづるプロジェクトを受け入れていただきました。

パートナーであり、ICANメンバーであるSaima(サイマ)さんもご一緒でした。

 

ここでは証言を倉守さんが行いました。

 

倉守さんの証言を真剣な目で一言一言を聞き逃さないように聞いていました。

聞き終わったのちに被爆証言を聞けたことに関して感謝を示し、現在のノルウェー政府の核兵器禁止条約の立場について話をしてくれました。

 

被爆者の被爆証言は政府へ働きかけるためにはとても大切なものであります。

ノルウェー政府は多くの議員が核兵器禁止条約へには賛成をしています。

しかし、首相を始め一部の議員たちが核兵器禁止条約に反対を示しているといいます。

 

アーレン副市長から各国の政府関係者にお会いした際の議員の方々の反応について質問がありました。

上田さんは「個人の人間として核廃絶をしたいという共有はされていると思う。」

と答えました。

 

2021年に総選挙があるということで、そこに向けて国民の意識を反対の方向に向けさせたいといいます。その理由としては、国民の8割は核兵器禁止条約に賛成をしています。

しかし、政府がその国民の声を聞いてくれないのが残念であるといいます。

 

パートナーであるsaimaさんは「ノーベル平和賞を任されている国なのにもかかわらず、核兵器禁止条約にサインが出来ないこの状況が市民として恥ずかしい」と話していました。

 

その恥ずかしいと思う気持ちはとても私自身とても共感しました。

日本も戦争時唯一の被爆国とされているのにも関わらず、一番にリーダーシップを発揮すべき国にもかかわらず、反対をしています。

おりづるプロジェクトの担当として、各国で被爆証言をし被爆者の方に恥ずかしい思いをさせてしまうのはこの瞬間です。

他の国のことをどうこういう前に自分の国はどうなるのだろうと。

 

他国の平和活動家や核廃絶の重要性を考えてくれる各国の議員の皆さんと手を取り合い日本を含め意識を変えていく必要があるなと思います。

 

面会が終わった後はみんなで街歩きをしながら帰りました。

北欧の有名なトロールとも記念撮影をして、ノルウェーを後にします。

 

次はアイスランドのレイキャビックです!

 

ピースボート 野口香澄

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