1.ヒバクシャ証言の航海

「ボクの大切なもの~あの日の物語~」

みなさんこんにちは!
おりづるユース特使、鈴木慧南です。

船内では、今回乗船している約1000人のピースボート参加者に向けて、おりづるイベントを行っています。
さて、シンガポールの寄港を終えて4日後、三宅信雄さんの証言会に続き、船内で2回目の証言会を行いました。

(長崎が大好きなユース鈴木と、長崎の森田さんが登壇)

タイトルは、「ボクの大切なもの」としまして、証言者である森田博満さんの「あの日」の大切な物語を語っていただきました。

森田さんは10歳のときに長崎で被爆しました。
10歳ということで、他の語り部と比べて記憶も鮮明に覚えており、ひとつひとつの情景を細かく教えていただきました。

(幼少期の森田さんとお母さん。他の写真はほとんど焼けてしまったそう)

「証言活動」となるとどうしても重たくなってしまってなかなか若者が足を運びづらい空間になってしまいます。
なので、今回はタイトルに「証言」という文字を使わずに、宣伝や内容を詰めていきました。
その成果があってか、前回よりも多くの若者がお話を聞きに来てくれました。

森田さんには、あまり知られていない長崎空襲の話、自身の被爆体験、その後、山王神社の被爆クスノキをずっと守ってきたお話などをしていただきました。

(森田さんが被爆した地点。爆心地から1.8km)

前半の話はどうしても重たくつらい話にはなってしまうのですが、

クスノキは、森田さん自身も大好きで大切な木なので、その話をしているときはとっても素敵な笑顔を見せながらお話してくれました。
客席も、クスノキの話を聞いているときは笑っていて、自分が作りたかった空間での証言活動の第一歩が踏み出せたと思っています。


(森田さんが守ってきた、山王神社のクスノキ)

最後には、2人で詩を作り、被爆クスノキのことを歌った福山雅治さんの曲「クスノキ」を流しながら朗読をしました。
詩を作ることが初めてだったので、短い文章にありったけの想いをこめることは非常に難しかったです。
ですが、精一杯ひねり出した言葉を紡げたとき、言葉にならない想いが、やっと詩になった気がしました。

私自身も長崎がだいすきで特別で大切な場所なので、その長崎の語り部である森田さんと会を作れたことを嬉しく思っています。
「長崎は被爆だけの街ではない」ことを少しでも多くの人に知ってもらい、
長崎をすきになってもらえるように、今後も船内活動を頑張っていきたいと思います!

(おりづるユース特使 鈴木慧南)

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