皆さん、こんにちは。ピースボートの野口香澄です。
4月1日神戸港にて、第100回クルーズが帰港しました!
今回12月26日横浜出航からおりづるユース特使の森山景さんが。2月9日ブラジルのリオデジャネイロから在ブラジル被爆者の渡辺淳子さんがそれぞれ乗船し、おりづるプロジェクトとして証言活動をしていきました。
ブラジルから証言活動したのは6か国7寄港地。
寄港地だけではなく、船内での活動もとても活発なものになりました。
今回、神戸港に帰港したということで記者会見を行いました。
最初は緊張した面持ちの2人。
しかし、話をしていくうちにおりづるプロジェクトとして活動をしていきた日々が思い出されてきたようで、それぞれの想いが溢れてきました。
渡辺淳子さん
今回、寄港地で世界の大統領・外務省などで被爆証言をしました。被爆者自身が被爆証言を伝えていくことが必要であるという中で記憶はないけれど被爆者として語り継いでいかないといけないと思っています。私は私が被爆者から受け取った被爆証言の悲惨さや状況を心に受け取った衝撃をそのまま被爆証言として語っています。
今回タヒチとサモアの島で出会った核実験の被害者の方々の今でも放射能被害で苦しんでいる姿を見て、私が被爆者として74年受けた苦しみを知っている身として彼らも苦しんでいることを改めて知ることが出来た。
被爆者の平均年齢は84歳になろうとしていて、その中で被爆者の話を船を通してたくさんの人たちに知ってもらいました。
次の世代に被爆者の話を聞いてもらい、原発などの問題を一緒に考えることをしていき平和な世界を作ることに邁進していけたらと思います。
森山景さん
私のふるさと広島は太平洋戦争の時に原爆で被害に遭い、祖父が被爆しました。今まで当時の出来事を話すことのなかった彼ですが、私が高校生の時から少しずる話をしてくれるようになりました。
彼は当時真っ黒な血を吐き出しました。放射能を吐き出したのだと思います。
私は今25歳です。大人や芸術から平和の大切さを学んできました。被爆者を継承する若者としてユースになりました。
船内では原爆・原発をテーマに演劇を2本行いました。どちらも立ち見が出来るほどでした。
関わってくれたのは同じ船に乗船する友人たちで、その中には韓国出身の被爆3世の女性や高校教師を目指している人、福島のことを一緒に考えようと言ってくれたカップルなどがいました。
この船にいる15%の人たちが動けば社会が動くことが出来ると聞きました。のべ600人の人たちにかかわり、見てもらうことがででき、これは社会を動かすことが出来る希望なのではないかと思います。
ウルグアイでルシアさんに出会いました。(ウルグアイの副大統領のルシア・トポランスキー氏が船内に来船。)
ピースボートに残してくれた言葉が印象的でした。
「ウルグアイは風の強い国なので、再生エネルギーに力を入れています。核は何の意味もない。ウルグアイは核に反対し続けます。」
今回寄港をした南アフリカやサモアはいち早く核兵器禁止条約に署名・批准をしています。日本にとって大切なロールモデルになります。
歴史を学び、被爆の現状を学び続け大切な命を守っていきたいです。
記者会見では2人は船での活動で思ったこと感じたことをそのまま話をしてくれました。
今回この第100回クルーズでこの2人に出会った人々が今後継承をしていく担い手になっていければと思います。
【お知らせ】
また、4月3日広島で渡辺淳子さんの被爆証言会が行われます。
時間:18:30~ 場所:ひとまちプラザ
http://peaceboat.org/26189.html
4月5日は東京にて証言会が行われます。
時間:18:30~ 場所:ピースボートセンターとうきょう
http://peaceboat.org/26201.html
普段はブラジルに住む被爆者の渡辺淳子さんの証言とおりづるユースの森山景さんの活動を直接聞きに来てください!