1.ヒバクシャ証言の航海

遠い異国の国で起きた出来事@モンテネグロ

こんにちは、おりづるユースの安藤真子です。

今回は10月4日に行ったモンテネグロ・コトルでの証言会の報告です。

コトルの旧市街の中にある文化センターで、地元の高校生約50人を対象に行いました。

コトルの副市長、Branko Nedovicさんにご参加いただき、歓迎の挨拶をして下さいました。

そしてピースボートやおりづるプロジェクトの紹介、原爆に関する基礎知識や核兵器禁止条約、ICANのノーベル平和賞受賞に触れ、証言がはじまりました。

今回は広島で1歳の時に被爆をしている空民子さんが証言を行い、73年が経過してもあの日のことが今の証言活動への原動力であり責任感になっていることを語って下さいました。

高校生からは「原爆を受けたことによる身体への影響はあるか?」「広島ではどのくらいの人が被害を受け、どれくらいの人が生き残ったのですか?」などの質問が出ました。

質疑応答の中では、広島で10歳の時に被爆した塚本美知子さんからもクラスメイトがABCC(原爆傷害調査委員会)によって調査されていた話や、原爆について話すことが禁止されたプレスコードについて話していただきました。

最後にユースとしてのスピーチをさせていただき、継承する重要さと核なき世界に向けて行動しましょうと呼びかけました。

また、証言会が終わったあと、Nedovic副市長がヒバクシャ国際署名に署名をしてくださいました!

今回は、言語も日本語から英語を介してモンテネグロ語に通訳しながらの証言会で、現地の高校生にとっては遠い異国・日本で73年前も昔に起こったこととして、なかなか身近なこととして捉えてもらうのは難しかったかもしれません。私たちも伝える難しさを感じながらの会となりました。日本と同様、モンテネグロもアメリカの核の傘に頼る国です。それが何を意味するのか、少しでも考える機会になったら良いと思います。

おりづるユース・安藤真子

【メディア情報】

Total Montenegro News10月3日付※ピースボートがコトルに寄港する事前報道http://www.total-montenegro-news.com/lifestyle/2272-peace-boat-and-ican-event-for-youth-in-kotorBoka News 10月4日付「Peace Boat protiv nuklearnog naoružanja u Kotoru」https://www.bokanews.me/featured/peace-boat-protiv-nuklearnog-naoruzanja-u-kotoru/

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