1.ヒバクシャ証言の航海

こどもたちへ、想いよ届け。@シンガポール

皆さん、こんにちは。

おりづるユースの安藤真子です。

 

9月11日、船は二つ目の寄港地であるシンガポールに寄港しました。
今回はシンガポールのインターナショナルスクールから81名の多国籍の中高生が被爆体験を聞きに船に来てくれました。

被爆体験を聞く前にピースボートやおりづるプロジェクトについての紹介と原爆が広島と長崎に投下された背景にも触れました。

今回は広島で3歳の時に被爆をした空さんが証言をしました。寄港地での証言会はシンガポールが初めてだったので少し緊張されていましたが、初めてと思えないくらいとても充実した証言会になりました。

爆心地から1.4kmの屋内で被爆した空さん。爆心地から同じ距離でも、屋外にいたら大やけどを負っていた地点です。被爆体験にはそれぞれの「たまたま」がいくつも重なっていることを感じます。

空さんの祖父母はあの日からいまでも見つからないままです。
ある日突然、たった1発の爆弾で家族がどうなったかわからないということを、中高生の彼らはどう捉えたのでしょうか。

証言会後、たくさんの生徒が感想を共有してくれました。
その多くが「広島と長崎に原爆が投下され大勢の人が亡くなったということは知っていた。でも実際に被爆した人から話しを聞く今日まで実感がなかった。今日は 痛々しい体験を話してくださってありがとうございます」というものでした。また、ボランティア活動にも精力的な空さんの話を聞いて、「私にも何かできるん じゃないかと思った。平和のために自分ができることがしたい」と話してくれた生徒もいました。

船内での証言会が終わって、おりづるメンバーでシンガポールを歩きました。
シンガポール国立歴史博物館と血債の塔、そしてマーライオン公園を訪れました。

第二次大戦中シンガポールを占領していた日本は、シンガポールを「昭和の南に輝く島」として「昭南島」と名付けます。その間、数万人のシンガポール人の命を奪ったという歴史があります。
被爆の実相を伝えると共に、私たちが見つめなければならない歴史もたくさんあるということを感じさせられたシンガポールでした。

 

 

おりづるユース 安藤真子

 

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