10月27日(月)は国連代表団にとって大きな一日であった。まず、午前11時からは平和市長会議が主催した国連本部内での ヒロシマ・ナガサキ写真展の開会式に参加した。秋葉忠利広島市長とドゥアルテ国連軍縮特別代表らと固い握手をした。秋葉市長からは「体に気をつけてこれからの船旅をさらに頑張ってほしい」という激励の言葉をいただいた。
秋葉市長(右)がおりづるをドゥアルテ国連軍縮特別代表(中央)に贈呈。その左が中村キクヨさん
秋葉市長からピースボートの船旅に激励の言葉をいただいた
午後1時15分からは、国連本部内のA会議室にて第一委員会サイドイベント「ヒバクシャは核のない世界を求める」を行った。会場は50人の満員。樽井澄夫・日本軍縮大使、アニファ・メズーイ国連経済社会理事会NGO部長のご挨拶をいただいた後、4人がそれぞれ証言をしまたメッセージを発した。セッションの後半では、「この証言を聞いてこれから何を行動すべきか、それを話し合おう」というコーラ・ワイス・ハーグ平和アピール代表の提案の下、キャスリン・サリバンさんの司会進行で会場の一人ひとりが発言をした。
国連総会サイドイベント「ヒバクシャは核のない世界を求める」
中村キクヨさん
森田隆さん
そして午後4時からは、第2会議室で第一委員会に対するNGOの公式発言が行われた。核兵器と通常兵器(小型武器)に分かれて進行したが、核兵器部分の冒頭で、節子サーローさんが自らの証言を語り、力強く「50年先、20年先ではなく、核兵器の廃絶のためにいま行動をしなければならない」と訴えた 。他の3人は議場の壇上で節子さんの後ろに起立した。ヒロシマ・ナガサキのヒバクシャの想いを代表するためにである。
第一委員会でのNGO公式発言。トップバッターとして発言する節子サーローさんと起立する3名
この一日の動きは、新聞・テレビでも大きく報じられた。いくつかを紹介しよう。
【朝日新聞 10/28】 国連でヒロシマ・ナガサキ写真展 被爆者代表が軍縮訴え
【毎日新聞 10/28】 核廃絶:広島、長崎の被爆者、国連で悲惨な体験談語る
【TBS 10/28】 秋葉市長、国連で核廃絶の署名手渡す
【共同通信 10/28】 被爆者ら核廃絶訴え 広島市長、国連に署名渡す
【時事通信 10/28】 核廃絶へ共に努力を=国連総会議長に署名手渡す-広島市長
長い一日を終えた4人は、このあと、ラーメン屋に繰り出した
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