6月10日(木)、ピースボートはノルウェー・ベルゲンに寄港しました。
まず午前中、クリスチャンミケルセン研究所(CMI)へと向かいました。CMIは、1930年にベルゲンに設立された国際開発や政策に関する独立研究センターです。まず最初にピースボートの川崎哲が挨拶を行った後、洋上会議のメンバーたちがセミナー形式で核不拡散条約(NPT)再検討会議の評価やその後の動きなど、これからの核廃絶キャンペーンにむけて意見を交換し、大変貴重な場となりました。
ピースボートの核兵器禁止条約(NWC)洋上会議の参加者でもあるランディ・ライデル氏(国連軍縮部上席政務官)が、NPT再検討会議に関する振り返りのセッションを行いました。「今回のNPT再検討会議は、前進が見られた。189カ国の代表が参加し、122カ国がスピーチを行い各国の指針を示したことは大きな成果である。過去40年間の歴史のなかで、28ページに及ぶ第4回目の最終文書が提出されたことは大変意義のあることだ。具体的な成果としては、最終文書が合意され、2012年に中東の非核地帯についての会議を開催することが決定された。市民レベルでは、約5万人の参加者と121の認可NGO団体がニューヨークに集まり、彼らの独自のネットワークを使って世界にむけて情報を発信することができた。」と述べていました。
イギリスからレベッカ・ジョンソンさんも来て下さいました(写真奥左から2人目)
午後の昼食をテラスでとった後に、核戦争防止医師会議のベルゲン学生メンバーなどにむけて柳生研太郎さんと萩野美保子さんが証言を行いました。青空の下で行う被爆証言は、今までの寄港地ではなかった取り組みだったので非常に印象的でした。
その後、トルゲアルメンニン広場でピースボートから約100名の参加者とベルゲンの学生たちが「No more Hiroshima No more Nagasaki」「Nuclear Abolition Now!」 などといった手作りのプラカードや原爆ポスターを掲げて核兵器禁止デーイベントを行いました。元々、5日の核兵器禁止デーにイベントを行う予定でしたが、ピースボートの寄港日に合わせて日にちをずらしてくれたそうです。
ピースボートからの出し物として太鼓や9条ダンス、平和の歌などを披露しました。ショッピングモールやカフェが立ち並ぶ広場は大変にぎやかで人通りも多く、仕事帰りの時間でもあったので、大勢の通行人たちが足をとめて見ていました。船内での呼びかけに応じて集まったピースボート参加者たちの協力が大変力強く、ノルウェイでの最高の思い出となりました。
(佐々野 桜)
この記事へのコメントはありません。