核不拡散条約(NPT)再検討会議が終わって1週間後の6月5日は国際核兵器廃絶デー。核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)がつくるウェブサイト にもあるように、世界各国で核兵器廃絶をよびかけるさまざまなイベントがおこなわれました。5日ロシア・サンクトペテルブルグへの寄港を控えた洋上のピースボートでも、6月4日(金)、ICANに賛同するイベント・スポーツ大会を企画しました。
世界にある核兵器の数は約23,300発といわれています。たった2発が65年前に広島と長崎を壊滅させ、人々をどれだけ苦しめているかを考えるとき、この数字は一気に現実感を失わせがちです。この数がどれだけ多く、異常なことなのか、参加者に身をもって体感してもらうために、この1日のスポーツイベントで23,300点をスコアすることを目指すことにしました。
スポーツデッキでおこなわれた大会の競技種目はサッカー、バスケそしてドッヂボール。時間も限られているので、1点を100点と換算して進めましたが、それでも23,300点まではなかなかたどり着きません!一度増やしてしまった核兵器を減らして行く軍縮、そして廃絶の大変さを、筋肉で感じました。田中健二さんや塚本美知子さんは靴だけでなく運動着に着替えてサッカーに参戦して、若い参加者と混ざって、コートの中を走り回りました。
23,300発廃絶分まで到達するために、お願いした強力な助っ人は現在乗船している子どもたち8名です。キッズルームではおりづるパートナーを中心にして、的あて・さかな釣り・ボーリング・ゲートボールをおこないました。
未来をになう子どもたち、ここでの配点は10点から500点まで様々。兒玉光雄さん・兒玉淑子さんや梶山恭良さんもいっしょに、続々大型得点が続きます。スポーツデッキの歓声と、キッズルームの笑い声がどこまでも青い空と海に広がっていって、こんな平和な時間がいつまでも続いてほしいと思いました。
7種目の総合得点が23,300点に到達する頃には、一同へとへとのくたくた。でも、やればできるのだという達成感がありました。核軍縮・廃絶までの道のりも、とても長く困難なのだろうけれど、みんなで力を合わせて切り開いて行こう、と締めくくりました。
(小松真理子)
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