2月10日、2週間にわたる「おりづる太平洋プロジェクト」の全行程を終えて帰国した高校生平和大使たちが、長崎で帰国記者会見をしました。
「非核特使」を委嘱された9名の被爆者、オーストラリアのウラン採掘被害者と支援する若者、タヒチの核実験被害者や被害を受けた人の権利を主張するする若者たちと意見交換をしながら横浜からタヒチまでの航路を共にしました。そして、タヒチでは3日間にわたり現地の若者と交流しました。
今回の太平洋プロジェクトでは、高校生平和大使たちが核問題のネットワークを広げることを目指して採択した「若者共同声明」と各国に核兵器禁止条約の交渉開始や核を用いた犯罪的行為を実行した国の政府に公式謝罪などを求める「核のない世界をめざすグローバル・ヒバクシャ・フォーラム声明」が採択されました。
この声明は、来月半ば、航海を続けている被爆者の手でスイス・ジュネーブの国連欧州本部に届けられます。
記者会見に出席した高校生大使は、これまで自分たちの行ってきた活動を紹介し、船内やタヒチで核兵器廃絶を求める150を越える署名を集めました。
国境を越えたネットワークや交流、自分たちの経験を世界に伝えていくこと、核サイクルの被爆者への理解を深めること、など多くの希望と課題を抱えてひとまわりもふたまわりも大きくなって帰ってきました。
以下の新聞のほか、長崎文化放送(テレビ朝日系列)でも報道されています。
(渡辺里香)
<関連記事>
■長崎新聞
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20110211/04.shtml
高校生ら非核共同声明、国連提出へ タヒチ訪問し長崎で帰国報告
■西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/226088
「核被害者の連帯重要」 高校生大使ら タヒチ訪問報告会
■読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagasaki/news/20110210-OYT8T01148.htm
タヒチでの反核活動報告 高校生平和大使が帰国
■毎日新聞
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20110211ddlk42040553000c.html
高校生平和大使:「証言の航海」 タヒチ交流で492署名--帰国報告会 /長崎
■朝日新聞
http://mytown.asahi.com/areanews/nagasaki/SEB201102150018.html
ナガサキだから伝えられるもの 高校生平和大使が帰国
■NHK長崎県のニュース
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5033889151.html
平和大使タヒチ派遣の報告会
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