2015年7月25日、第8回おりづるプロジェクトは105日間の証言の航海を終えて、無事に帰国しました。遅くなってしまいましたが、クルーズ中の寄港地プログラム報告をさせていただきます。
記録ドキュメンタリー映像:『I Was Her Age /過去と今の対話』
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2015年6月26日、ラテンアメリカ、パナマに到着しました。
まずは、みんなで世界的にも有名なパナマ運河のミラフローレス閘門(こうもん)へ行き、観光をしてから、シウダ・サベール(知識の町)のアテネ劇場へ向かいました。この知識の町はかつて軍事基地でしたが、今は企業・学術・科学・人道的協力体制にある国際的コミュニティーとなったところです。
今回は、ラテンアメリカの国連関係者に向けた
「広島・長崎70周年/ 国連創設70周年」
というイベントの中での証言会でした。
森田さんの証言に加えて、小谷さんも登壇して証言を行い、みんなで質疑応答と意見の交換をしました。
今回はエル・システマの6人の若者も同行していたので、イベントの最後にはエル・システマの管楽器のミニコンサートもありました。
彼らには、パナマの証言会の前日に船内で、廣中さんの証言を聞いてもらい交流を深めていました。
その6人がベネズエラに戻るため、パナマでお別れとなりました。
帰りのバスではエル・システマのみんなから歌のプレゼントがあり、そのお返しに僕らからは「ふるさと」を贈りました。
その光景を見ていたバスガイドのパナマの青年ホルヘさんが、パナマの地での、日本とベネズエラの熱い交流に感動して、エル・システマのみんなに
「君たちは若い、そして、人生は短い。
その中で一番大事なのは、どんな人に出会ってきたか、だ。
君たちは若くして、こんなにも貴重な素晴らしい出会いをした。
この出会いがきっと君たちの人生の大きな糧となるだろう。
パナマの地で、日本とベネズエラの熱い交流を見れて、感動した!」
と、涙を浮かべながら熱く演説をしてくれました。
エル・システマのみんなとの心の交流。そして、パナマの証言会を聞きにきてくれた方だけじゃなく、バスガイドさんにまでもヒバクシャの想いが伝わったようで、とても嬉しい瞬間でした。
僕も、ヒバクシャとの出会い、そして、世界で出会ったみんなとの出会いを大切に、人生を生きていきたいと思いました。
(文・おりづるユース 橋本昭博 スタッフ 渡辺里香 / 写真・鈴木慧南、エマ・バゴット)
*ラテンアメリカ(ベネズエラ、パナマ、グアテマラ)のプログラムの映像はこちら
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