メキシコ現地時間の明日と明後日(2015年10月24日、25日)、ピースボートはメキシコのコズメルに寄港します。
寄港中、メキシコー日本フェスティバルが開かれます。伝統舞踊や人々の交流、文化ワークショップや60年代に一世を風靡したピーター・ポール&マリーのリーダー、ピーター・ヤローさんも音楽を披露してくださいます。
*ピーター・ポール&マリーは、ベトナム戦争を止めたとも言われている反戦歌のバンド
そして、このフェスティバルの目玉の一つが、世界の核兵器をなくすことを訴えることです。ピースボート共同代表で、おりづるプロジェクトの川崎哲も講演します。メキシコ在住の山下やすあきさんが被爆証言もしてくださいます。
証言してくださる、山下やすあきさん
このフェスティバルに先立ってコンベンション・センターで行われた広島長崎原爆写真展の開会式典が、現地の新聞とテレビにて報道されました。ピースボートの寄港は日を重ねるごとに話題になっていっています。
「このようなイベントがメキシコで開かれることに大きな意義がある。それは、メキシコが、ラテンアメリカとカリブ地域を非核兵器地帯として世界で初めて宣言をしたトラテロルコ宣言の生まれた場所だから」とピースボートのメキシコでのプログラムを担当していLeo
Kusafuka は言っています。
メキシコは世界有数の核廃絶推進国です。世界初の核兵器禁止地帯条約である、
トラテロルコ条約はメキシコで生まれました。
広島長崎原爆投下から70年という節目の年の軍縮週間初日を
トラテロルコ条約を
持つメキシコの、平和都市宣言をしているコスメル市の中心に、
平和を求める市民が集まり祝う、
というのが今回のフェスティバルの主旨です。
平和は人々の意識によって作られると思います。市民間同士の交流は、
友情を生みだしますので争いを減らす手段としてとても有効です。
このフェスティバルが日本とメキシコ、アジアとラテンアメリカの平和の
架け橋になることを願っています。
そして、広島長崎市が核廃絶のために進めている国際キャンペーン、平和首長
会議への加盟を表明しています。さらに、コスメル市長自身が周辺都市の市長
達へ平和首長会議加盟への呼びかけを行ってくれています。世界で唯一被爆を
した国民である私たちは、このコスメル市長の決断を歓迎し、加盟書を受領した
時には平和市長誕生を祝いピースボート参加者から大きな拍手を贈れたら
良いなと思います。
フェスティバルの報告はまた後日、お送りします。
ピースボート 渡辺里香