こんにちは。
ピースボートインターンの鈴木慧南です。
現在行われている第9回おりづるプロジェクトのメンバーより
10月5日行われたベルギー・ブリュッセルでの
証言会のレポートが届いています。
今回のベルギーの証言会では
とても優秀な通訳の方に証言を訳していただくことができ
国境を越えて被爆証言をより正確に伝えることができました。
証言会では森川さんが証言を行い、
外務省の軍縮担当のシグルドさんはその後「証言を聞くことは非常に重要なことであり、現在につながることだ」と感想を述べています。
しかし、ベルギーとしては核兵器禁止条約へむけて
国として何かを始めることは非常に難しいことを述べました。
ベルギーはNATOの傘下であり、
アメリカの核兵器を常備している国でもあります。
そのためにアメリカの核の傘に守られている今、
それに反して禁止条約へ動くのは難しいようです。
立場としては日本とにているのかもしれません。
ですが、シグルドさんはベルギー政府は
核兵器禁止条約へむけて動くべきだと、
核兵器ゼロに向けて行動を起こすべきだと訴えました。
そのためにはロシアとアメリカに何十万トンとある
プルトニウムを廃棄するように求めなければなりません。
これに合意してもうことは非常に難しいことですが、
もしベルギーがこれに成功すれば、国として
世界にリーダーシップを発揮することができる思う、とも述べています。
また、彼は、今月ニューヨークで行われる
国連第一委員会でのおりづるプロジェクトの活躍も応援してくれています。
シグルドさんはベルギーという立場の難しい土地で
核兵器撤廃へ向けて努力しているすてきな方でした。
加えて、長い船旅をしている被爆者の方の体調を気遣ってくださる
とても心の優しい方でもありました。
そんな方と交流を持つことが出来て、
おりづるメンバーも励みになっていると思います。
船からブリュッセルまでは渋滞などに巻き込まれて
長い時間を使うことになり、そのせいで疲れてしまいもしましたが、
なんとか無事に証言会を終えることが出来ました。
編集/ピースボートインターン 鈴木慧南
この記事へのコメントはありません。