1.ヒバクシャ証言の航海

〜わたしと原爆〜 船内のようす

みなさんこんにちは。
ピースボートインターンの鈴木慧南です。

そろそろ日本を離れてから、約1ヵ月が経ちます。
あっという間なような長かったような、不思議な感覚になりながらも、プロジェクトメンバーはみんな元気に活動しています。
今回は、スリランカからギリシャまで12日間という長い洋上の時間でさまざまな企画を行ったのですが、印象的だったその中の2日間の企画について、報告します。

まずは4月30日に、「原爆を体感しよう」というタイトルで企画を行いました。
ここでは、まず映像で原爆が投下される様子を見てもらったあとに、原爆の基礎知識を田中稔子さんと一緒に勉強しました。
広島のことは知っていても、意外と長崎のことは知らなかったり、原爆が落とされた理由を考えてみたり、会場のみなさんを巻き込みながら企画を進めていきました。


企画の様子

その後、BB弾のワークショップを行いました。
このワークショップでは、3つの音をみなさんに聞いてもらいます。
1つめは広島に原爆が落とされた音、2つめは長崎に原爆が落とされた音、そして最後は、この世界に存在する核兵器の数の音です。
それぞれの爆弾をBB弾を落とす音で表現し、世界にどれだけ多くの核兵器があるのかを身体で感じてもらいました。
目を閉じてもらって会場を暗くして行うので、よりBB弾の音がうるさく聞こえてくるし、いつ終わるか分からない音によって、核兵器が間接的にでも恐ろしいものだと感じてもらえたと思います。
その後、ディスカッションをする時間も多くとり、それぞれ感じたことを素直に話してもらいました。
「ぞくっとした。いつ終わるか分からない音に恐怖を感じた。」と言っていた人や、
「もし1発でも使われたらどうなるんだろう。」と未来を想像している人が多くみられました。


ワークショップ後のディスカッション

想像が追いつかないことに対して必死に想像することによって、原爆の本当に恐ろしさを感じられるようになるのではないかと思います。

次に、5月1日に今回のおりづるプロジェクトでは初めての証言会を行いました。
今回は、ヒバクシャである土田和美さんが産まれてから原爆にあうまで、原爆の被害に遭ってからピースボートに乗るまでを一つの絵本を読んでいるかのように、物語のように表現しました。

このアイディアは、なるべく多くの幅広い年齢層の方に来てほしいという考えのもと、和美さんの証言をより聞きやすくするために、おりづるパートナーのみなさんと話し合って決めました。


証言を行っている土田さん

ギターでの弾き語り、絵、詩の朗読、合唱。また、ベネズエラのカラカス市民オーケストラの若者たちが乗船しているので、詩の朗読の際、バックミュージックを生演奏をしてもらいました。たくさんの方々の協力のもと1つの証言会を作り上げ、300人以上の方々が聞きにきてくれました。


詩の朗読をしているおりパの方

和美さん自身も、はじめての大舞台にとても緊張していましたが、話し終わったあとにたくさんの方に声をかけられており、「想いが届いた」と安心した表情を浮かべていました。

そのほかにも多くの企画を船内で行いました。昔と今の恋愛を比べてみたり、憲法を考える企画をやったり、二世の方にフォーカスを当てて継承することの意味の企画をしたりと、身近なものから戦争や原爆を考えるきっかけとなるような企画を多く行うことができました。

5月10日から6月9日までは、ヨーロッパにて多くの寄港地に訪れます。
洋上の期間が短くはなりますが、多くの方々に被爆者の方の想いが届くように、これからも精力的に企画を行っていきます。

ピースボートインターン 鈴木慧南

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