2015年、被爆から70周年の年、第8回おりづるプロジェクトに参加してくださった伊藤正雄さんがNHKのニュースに取り上げられました。
広島のソーシャルブックカフェ「ハチドリ舎」が主催したオンライン証言で、自身の被爆体験を話しました。
慣れない環境の中でも伊藤さんは、やけどを負った被爆者が逃げ惑う様子や、亡くなった人が公園で焼かれていった様子などの被爆の惨状を、インターネットでつながった人々に伝えました。
参加者からは、体験を語る際に大切にしていることは何かと質問が出されると、伊藤さんは「平和な世界を目指すためには、なにか行動を起こすことが重要だと伝えるようにしている」と話していました。
伊藤さんは「できれば直接会って体験を話したいところですが、このような文明の利器を大いに活用しながら証言を続けていくことが大事だと感じました」と話しています。
広島の平和資料館でも毎日のように、日本国内外からの訪問者に向けてガイドをしていた伊藤さん。自粛生活の中で、新しい証言の場を得てますます多くの方に伊藤さんの思いが届きますように。
2020年5月6日 NHK広島
被爆体験 オンライン上で聴く
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20200506/4000007559.html?fbclid=IwAR37LYCWr1kNvadH6a3GQBYZpv-Db8kKfB8pusCAl0GYHnLklhf8EFgrVos
文:ピースボート 渡辺里香