2008年_第1回ヒバクシャ地球一周(第63回ピースボート)

トルコ・イズミルで地元NGOとの草の根交流

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積極的に発言するBAKのメンバー

 10月17日、前日に引き続き、当初の予定にはなかったトルコでの交流第2弾が行われた。連日にわたるトルコでの交流をコーディネートしてくれたのはトルコの平和団体を束ねる全国連合組織、BAK(バク)。トルコ語で「Global Peace」を意味する名前どおり、世界平和を目指し活動を続けているのだが、そのイズミル支部のメンバーが今日の交流相手である。
最近の主立った活動は、イズミル南部にあるNATO軍基地の撤退運動。その空軍基地には核ミサイル90基が配備されていると言われており、核兵器廃絶は彼らの問題でもあるのだ。

市内の雑居ビルにある会場に、ヒバクシャ、一般参加者、スタッフという一行34名が到着し、まず最初に記者会見が開かれ、地元メディアの前で井黒キヨミさんが被爆証言を行う。19歳の見習い看護婦だった井黒さんは、薬も満足にない救護所へ次々と運ばれてくる負傷者を前に何も手当できなかったという体験を訥々と語ってくれた。

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トルコがはじめての証言活動の場となった井黒キヨミさん

記者会見終了後、日本人、トルコ人が車座になり交流がはじまった。今度は鳥居宏さんが自身の被爆後、しばらくは原爆を落としたアメリカを憎んでいたが、憎しみからは何も生まれないと考えるようになったと話した。


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こちらも初証言の鳥居宏さん

 そこからそれぞれの出席者が質問をしたり、自分の意見を述べたりと、意見の交換が続き、最後に『原爆許すまじ』の歌をその場全員で合唱し、お開きとなる。実は、プログラムはこれで終了予定だったが、BAKのメンバーからこれから別の場所で、NATO軍基地撤退についてのミーティングを行うが、ヒバクシャも参加しないかという誘いを受けた。それに応じて4名が参加表明し、次の会場に向かうことに。

 別のビルの一室にある会場に着くと、まず広島で語り部のボランティア活動を行っている中西巌さんが写真パネルや絵を使って被爆全体について語り、次に吉田勲さんが写真パネルに写る背中一面を火傷した少年のエピソードを披露。そして9条アンバサダーの中島泰子さんによる憲法9条についてのスピーチが続いた。

 その後質疑応答になり、現在国内で3基の原発建設が計画されているトルコ側から「日本は被爆経験がある国なのに、どうして原発を推進するのか」といったシビアな質問も飛び出すなど、活発な意見交換が行なわれた。
交流終了後、BAKのメンバーのひとり、23歳の大学生、ギライ(GIRAY)さんは「今日の会合はとても有意義だった。戦争反対はヒバクシャも我々も同じ思い。90%の国民が戦争に反対しているトルコでは、BAKもイラク派兵の反対集会を開き、結果として派兵阻止につながった」と行動の成果を強調。
 一方、中西巌さんは「全体として満足の行く内容だったが、原発問題など我々にとって耳の痛いことを指摘された。日本の原発から生み出されるプルトニウムが原爆製造に使われないよう我々も監視していかなければ」と振り返った。

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左から中西巌さん、1人おいてギライ(GIRAY)さん、吉田勲さん

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終了後、BAKのメンバーと談笑する9条アンバサダーの中島泰子さん

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