2008年_第1回ヒバクシャ地球一周(第63回ピースボート)

広島・長崎市長に帰国報告をしました!

「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」の集大成として広島・長崎の市長表敬訪問が行われた。1月27日には長崎、翌日28日には広島でそれぞれ訪問が行われ、合計60名を超えるヒバクシャの方が参加した。今回の表敬訪問は数々のメディアにも取り上げられ、これからの活動への新たな団結という意味でも非常に有意義なものであったといえるであろう。

1月27日午前10時半。長崎市役所のロビーに続々とヒバクシャの方が集まってきた。晴海での別れからたった2週間であるにもかかわらず再会はとても感動的で、日本の寒い冬にも負けない元気なみなさんの姿を見ることができた。

11時からは市長との面会。プロジェクトコーディネーターである川崎哲からのプロジェクトの報告のあと田上富久市長からご挨拶をいただき、しばらくヒバクシャと市長との間で様々な意見が交換されたが時々笑いが混じるなど、田上富久市長との面会はとても和やかな雰囲気の中で執り行われた。面会中にはヒバクシャの方々から、平和市長会議の加盟用紙のコピーやメッセージバナーなどが直接田上富久市長に手渡された。

ヒバクシャ地球一周 証言の航海-長崎原爆資料館にてメッセージバナーと共に

面会のあとは全員で爆心地を訪問し、慰霊碑に献花。日頃から長崎で遺構ツアーの案内人として活躍している出口輝夫さんが爆心地の碑の説明をしてくれるなど非常に有意義な訪問となった。ヒバクシャとして乗船していた森喜代子さんの船内家族だった若者4人とボランティア通訳として乗船していた藤井栄里子さんなど遠方から若者の参加もあり、彼らにとっても心に残る思い出となったのではないかと思う。

爆心地訪問のあとは被爆遺構巡り、資料館見学、平和公園訪問などいくつかのグループに分かれ、それぞれ長崎の原爆について考えた。実際に原爆が落ちた地からは、今も学べることがたくさんある。

ヒバクシャ地球一周 証言の航海-爆心地で祈りを捧げる被爆者の方々

広島では平和公園での献花がまず最初に行われた。ヒバクシャと共に地球一周をしたメッセージバナーを手に、ヒバクシャの皆さんが平和公園中央の慰霊碑に続く道を行進。慰霊碑に地球一周の旅からの無事を報告すると共に、これまでになくなった方のために一人一人がお花を捧げた。

ヒバクシャ地球一周 証言の航海-広島平和祈念公園をバナーを持ち行進

夕方4時半からは秋葉忠利市長との面会。立派な応接室のようなかしこまった雰囲気に戸惑いつつも市長との面会が実現すると興奮を隠せない皆さんの姿があった。プロジェクトコーディネーター川崎哲から地球一周の報告ののち、市長からお言葉をいただいた。今回のヒバクシャプロジェクト、特に平和市長会議への貢献を大変感謝しているとのことであった。今回の旅で集めた平和市長会議と広島長崎議定書への署名はヒバクシャの代表者から直接秋葉忠利市長に手渡された。また、お越しになっていた平和文化センターのスティーブン・リーパーさんにはメッセージバナーが手渡された。最後のヒバクシャと市長との会談では、森田隆さんや井口健さんが報告をし、佐藤広枝さんは森本順子さんがおりづる文化祭の時に描かれた即興の絵を見せた。

ヒバクシャ地球一周 証言の航海-広島市役所にて

今回の市長訪問を通し、改めて「市民外交」の力について考えさせられた。広島・長崎はこれからも「平和の発信地」でならなければならない。アメリカ合衆国でのオバマ大統領の当選やグローバルゼロ(*)などの設立など国際的にも核廃絶への動きが強まる今、私たち一人一人が改めて自分にできることについて考え直してみる必要がある。

63回クルーズを通して様々な活動を続けてきたおりづるプロジェクト、そして103名のおりづる参加者の皆さん。今回の市長訪問をもってクルーズとしての活動は一応終了となるがこれからもそれぞれの立場で活動を続けてほしいと思う。そして、今度は日本でこの成果を広めていくという動きが活発に展開されていけばと切に願う。

*「グローバルゼロ」とは世界の政治・経済・市民活動などの有識者およそ100名が昨年12月核廃絶への新たな運動としパリで設立したもの(詳しくはここをご参照ください)

(文:畠山澄子)

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