20090829
洋上生活も3日目となりました。
今日はおりづるプロジェクトの企画が本格的にいろいろと始まりました。
今回このプロジェクトにおいて、特に高校生は
どのように原爆の問題を一般参加者として乗船している若者に
身近に感じてもらえることができ、
個人の体験としての原爆の話を感じてもらえるかを頑張って考えています。
真剣な中身だけれども入り口は若者にも親しんでもらえるように・・・。
今日から始まった5回シリーズの「いまさら聞けない!超初級カク問題」は
そんな高校生の気持ちがぎゅっとつまったデビュー企画となりました。
どのようにしたら核問題を楽しみながら勉強してもらえるのか
前夜から一生懸命考えて、入念に準備し、企画を作り上げました。
その名も「おりづるLOVE STORY ~被爆者に恋する高校生~」。
被爆者に恋をしてしまった高校生が共通の話題を見つけ、
アタックできるよう一生懸命原爆についての基礎知識を勉強するという設定で企画を進めました。
高校生が台詞まで考えた導入の寸劇は大好評。
会場に集まった50名ほどの参加者の笑いを呼びました。
そしてなんといっても高校生の恋を助けるべく天使の格好で現れた
川崎哲ピースボート共同代表にはみんな大仰天!
そんな仕掛けで人を惹きつけたあと、
普段気になっているけれど恥ずかしくて聞けない疑問を
高校生が次々とエンジェルカワサキにぶつけました。
企画を作っていく大変さも楽しみも知ったこの企画。
シンガポールまで毎日続きます。
楽しく、楽しんでもらえる企画をみんなで考えていけたらと思っています。
夜19時半からは「おりづるパートナー募集」ということで、
今後船内でおりづるプロジェクトを手伝ってくれる人たちを募集しました。
なんとこれも50名ほどが集まる盛況ぶり。
被爆者とチームを組み、被爆者のみなさんがもってきた資料などを使っての
自主企画をお手伝いする「被爆者と自主企画チーム」、
船内の若者と被爆者に企画を通して交流のきっかけを作り出す「高校生と船内企画チーム」、
そしてテレビや新聞、ブログを通してそんなおりづるプロジェクトの記録を残していく
「おりづるメディアチーム」の3つのチームに分かれ、早速話し合いおよび作業を始めました。
みなさんとてもモチベーションが高く、アイディアも豊富。
これからが楽しみです。
明日以降は毎日午前中に「おりパ(おりづるパートナー)ミーティング」を行い、
どんどん船内を盛り上げていく予定です。
22時からはおりづる交流飲み会。
船首にある「波へい」という居酒屋に集まり、わいわいがやがや楽しく交流をしました。
「被爆者の人も陽気で気さくなおじいちゃん、おばあちゃんなんだ」。
おりづるパートナーのみんなにはそんな気づきがあったようです。
原爆投下を生き延び、たくさんの苦しいことも、楽しいことも経験し、
今を200%楽しむ被爆者のみなさんからは教えられることがたくさんあります。
普段は教科書の上の話だけでしかない話を
実際に自分のおじいちゃん、おばあちゃんのような存在となった被爆者のみなさんからきいたとき、
はじめてその話を自分と置き換えて想像ができるようになるのではないでしょうか。
高校生日記***29日の日記からの抜粋
今日はおりパが加わって新しい勢いになってきました!!
3か月分楽しむには、3倍速で☆
超初核(超初級核問題)は良かったと思う!難しくない伝え方をするってことはクリアしてたと思うし、
でも川崎さんの力量を完全に頼ってしまった!!
今までと、今日からは責任の種類が変わって気がします。
(輿美咲)
みんなにどう伝わるかわからないけど、自分は楽しくやりたい
これからおりパが増えていくのか。
それを左右するのは自分たちだし、おりパのひとたちも本気でやってくれるのが嬉しい。
(田中直人)
今日はおりパと初顔合わせだった。
ぼくは超初級核問題の担当になった。形を考えるのが大変そう。
また、今日から超初級核問題が始まった。川崎さんに完敗だった。
もっと自分も殻を捨てないといけないと思った。改善すべき点はたくさんあった。
船に乗った日の自分と今の自分を比べてみると絶対成長してると感じた。
(下村優太郎)
文責:畠山澄子(本文)、輿美咲・下村優太郎・田中直人(日記)
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