3.核廃絶へのいろいろな動き

Yes! キャンペーン、NPT再検討会議にむけて

オバマ大統領の「核の無い世界」演説後、初めての国連核不拡散条約(NPT)再検討会議が今年5月にNYで開かれます。
これに向けて、日本のヒバクシャたちが「Yes!キャンペーン」という活動を実施しているので紹介させていただきます。

今年5月に再検討されるNPTは、核保有国以外が核兵器を持つことを防止するための条約です。
これに対し、昨年5月に平和市長会議が発表したNPTを補完する「ヒロシマ・ナガサキ議定書」は、2020年までに、核兵器廃絶に向け各国政府等が遵守すべきプロセスなどを定めた議定書です。
来年のNPT再検討会議で採択されれば、「核なき世界」実現への大きな前進となります。

しかしながら日本国内でも「ヒロシマ・ナガサキ議定書」に賛同する市町村は2009年5月の時点で1772市町村のうち300に達していませんでした。
これは唯一の被爆国である日本としてはまだまだ不十分といえます。

この現状に対し、2008年にピースボート「ヒバクシャ地球一周証言の航海」に参加し、2009年のNPT準備会議の際にNYで被爆体験を証言したヒバクシャの方々103名が立ち上がり、
「Yes!キャンペーンキャラバン隊」として、平和市長会議と協力し、日本全国の市町村首長のもとを直接訪れ
「ヒロシマ・ナガサキ議定書」への賛同を求める活動をしています。

キャラバン開始以降、2010年2月11日現在、賛同自治体は739になりました。Yes!キャンペーンは5月の再検討会議までに賛同自治体を1000まで伸ばすことを目標としています。そして、目標を達成したときには、鳩山首相に「日本に議定書の提案国になってほしい」と要求する予定です。

この目標を達成するため、ヒロシマ・ナガサキ議定書を口語訳にした絵本を
制作し、販売中です。その売り上げを元に全国を廻っており、協力者を随時募集しています。
(キャラバン隊スケジュール)
http://yes.hiroshima-nagasaki.net/?page_id=89

もし「私の自治体に来られたときは、車を出せます。」「ドライバーが出来ます。」などの協力をしていただける方がいらっしゃりましたら、 Yes!キャンペーン実行委員会事務局 広島市中区宝町広島クリニック5F
TEL(082)247-6727 yes@hiroshima-nagasaki.net (安彦さん) まで。

こちらがYes!キャンペーンのウエブサイトです。

また、ニュース番組にてYes!キャンペーンが特集されました。こちらがその動画です。

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