1.ヒバクシャ証言の航海

メキシコシティ訪問団②:日墨学院でこどもたちに語りかける

7月7日(水)、メキシコシティ訪問団ヒバクシャ5名は、空路でメキシコ・シティに移動しました。機上から見える都市の広さに目を丸くしながら、降り立った地は標高2240m。これまで長く海抜0メートルに揺られてきた身は、スーツケースを運ぶにも、心持ちすぐ息があがってしまいます。

メキシコ第一弾の証言活動先は、日本語プログラムと現地スペイン語プログラムを併設する幼・小・中学校と揃った日本メキシコ学院です。ここで、2部に分けて証言を行いました。

会場には保護者の方の姿も見られました。まず柳生健太郎さんがお手製の紙芝居を用いてスペイン語の児童・生徒に、そして日本語プログラムの児童・生徒には梶山恭良さんが、スライドを用いてゆっくりと語りかけ、原爆の惨状とその後の影響について伝えました。

それぞれの証言会で驚いたのは、質疑応答の時に子どもたちが次々と勢いよく手を上げることでした。「原爆が落ちて、なにが一番悲しかったですか?」「日本の国からどんな助けがありますか?」といったたくさんの質問に、ヒバクシャ代表団一行とピースボート共同代表の川崎さんが総がかりで答えてゆきます。

証言会が終わった後、ピースボートの参加者で折りためた折りづるを一つ一つ渡しました。ロビーに展示した原爆展ポスターに、友達と見入る真剣な瞳や、握手を求めてくる子どもたちの姿に、これからの未来を創ってゆく緊張感と、同時にたくましさを感じました。

ピースボート ヒバクシャ地球一周 証言の航海
講堂のロビーで元気な児童の皆さんと

控え室で昼食をいただいている時、長旅で疲れ気味のヒバクシャ一行にと、学院の小学生がお母さんと一緒にお団子を作って、わざわざ差し入れてくれました。あたたかな心遣いが、やさしい甘さのあんこと一緒にとても嬉しく、これからの証言の旅路を続けてゆく元気をくれました。

(小松 真理子)

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