第4回「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」(おりづるプロジェクト)が横浜港を出港してから早2週間が経ちました。
大変お待たせいたしました!
本日より船内や寄港地での活動の様子をご報告していきたいと思います。
今回クルーズでは“グローバル・ヒバクシャ”をテーマに、横浜~タヒチまで太平洋プロジェクトを行いました。この間にはタヒチの核実験場の元作業員の方や、オーストラリアのウラン採掘場近くに住むアボリジニの方々なども乗船し「核なき未来」を目指して提言作成のための会議「グローバル・ヒバクシャ・フォーラム」を行いました。
また、全国から集まった高校生平和大使5名も乗船し「グローバル・ヒバクシャ・フォーラム」に参加したり、高校生一万人署名や高校生平和大使のアピール活動などを行いました。
今回は、この高校生平和大使からのレポートをお送りいたします。
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船内の会場で自分たちの活動を紹介する高校生たち
私たち高校生平和大使5人は、2011年1月23日(日)に横浜からピースボートに乗船し、2月5日にパペーテ(タヒチ)で下船しました。2週間という短い時間の中で私たちは3つの企画を行いました。
第一弾は「高校生からのメッセージ~考えませんか?平和のこと~」と題して行いました。私たち5人がそれぞれに役割を決め作成したスピーチや、高校生一万人署名活動実行委員会のテーマソングの発表でした。私たちが船内で行う初めての企画ということもあり、すごく緊張しましたが、多くの方に私たちの活動を知ってもらう良い機会になりました。
第二弾はピースボートスタッフの上泰歩さんとの対談!高校生平和大使の素顔が暴かれました。大使の時とは違う一面を見ることで、高校生平和大使は決して真面目で堅い人ではなく、普通の高校生なんだと理解してもらえたと思います。また、最後にはピースボートスタッフの川崎哲さんに鋭い質問や意見で斬られるなど、あっと言う間の一時間でした。
そして第三弾では、高校生一万人署名活動実行委員会のOBが制作した被爆者証言DVDの上映会を行いました。DVDには6人の被爆証言が収められており、そのうちの1人は在外被爆者となっています。被爆から66年が経ち、被爆者の高齢化が進んでいます。そこで次世代に被爆者の生の声を届けるべく作ったのがこのDVDです。私たちは「若者が継承しなければならない!」と思っています。そしてこのDVDを全国へ広めたいと思っています。
正直なことを言うと、下船して日本に帰りたくはありませんでした。たった2週間でしたが、とても素敵な仲間に出会え貴重な経験をさせてもらえたと思っています。
言語の異なる3カ国からきたメンバーが2週間という時間をかけ1つのチームになることができて良かったです。この出会い、そしてチャンスに感謝をし、私たちはこれからも日本全国・全世界へ向け平和のメッセージを発信し続けます。
(第13代高校生平和大使 佐生 悠香)
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