1.ヒバクシャ証言の航海

ヒバクシャ松浦さん、藤森さんがドイツのマガジンに!

73回クルーズに乗船したヒバクシャの藤森さんと松浦さんがドイツのドラクマ誌で紹介されました!最初の記事はお二人の証言を元に取り上げられています。次の記事はお二人の原子力科学技術についてヨーロッパへのメッセージです。

日本語に翻訳された文章を以下に紹介します。
お二人とも今後もがんばってください!

(インターン ハル)
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二度と被爆者をつくるな!

松浦秀人氏は「最近にあった事故(福島)の被爆者も、私たち広島と長崎の原爆による被爆者も、同じ放射能による被爆者である。」と話している。
ドラクマ誌は活動盛んな日本被団協の会員である松浦秀人さんと藤森俊希氏に会見した。五月にお二人はギリシャに訪れ当地から「ピースボート」に乗船されました。

ピースボート非営利目的事業団協会は日本を基地にして1983年に創立され、国際交流を通じて平和と理解を呼びかけながら世界中を旅していますと、ピースボート協会の実行委員担当・川崎啓氏は説明し「過去の戦争から学び取らなければならない。それは将来の平和を勝ち取る成果として繋がるからです。」と述べている。

「広島に原爆が投下された時、私は一歳四ヶ月でした。」と藤森氏は話す、「母は私を背負い歩いていた、一瞬の閃光が走り空を覆いました。しばらくし、気がついて、母の見た光景は想像を絶するものでした。近くの街並みは家が崩れ、市内は煙と炎がもうもうと立ち上がっていました。そして道路上には人も馬も
黒焦げになって転がっています。」私たち母子が生き延びたのは、爆心地と母子の間に二階建て民家があったため、熱線と放射線の直爆を免れたからでした。
しかし、放射能からは逃れません。数日後、藤森氏は高熱を出し上半身は化膿し、誰もがやがて死を迎えると見られていました。「今、ここにこうして立っていることは、ほとんど奇跡に近いことです。」と藤森氏は語りました。
ウラニウム原子爆弾は広島に尊い命を奪うというコストが支払われ、十四万人の命が一瞬にして奪われ、プルトニウム原子爆弾は長崎に投下され、七万人の命が瞬時に奪いさらわれた。

松浦氏はまだ生れてもいないのに、すでに被爆していた。「当時、私は母の胎内にいたのです。」「原爆は直爆で多くの命を奪い取っただけではありません。」と語る「多くの人々が救援に駆けつけて放射能を浴びたのです。怪我や火傷は目に見えますが、放射線は色もなく、形もなく、匂いもなく、数十年後にも人間の身体を蝕み続け死をもたらしたのです。」原爆爆発後、まもなく生き延びた被爆者たちは放射線による最初の症状が現れた。翌年から健康は色んな病苦に大きく害され始めた。さらに被爆者は結婚して家族をつくることも、職につくことすら難しい問題となったのです。それは何故かというと、病気のため入退院を繰り返していたからです。そして多くの被爆者は病苦と極貧に生涯を生きました。と松浦氏は付け加えました。被爆者の凄まじい体験と苦しみは知らされないまま十数年推移しました。「これらの個人体験談を勇気をもって語る被爆者はごく少数です。」と松浦氏は話す。臨席の藤森氏がそれに付け加え「助けを求める人々を助けることもできず、身を裂かれる思いで逃げざるを得なかった生き延びた被爆者は生涯ぬぐえぬ傷を心と身体に刻み付けました。」

核兵器は恐ろしい兵器であり、人類はその新兵器をまだ知らなかったのです。」と松浦氏は話す「私たち被爆者は”ノーモア・ヒバクシャ”を合言葉に人類から再びヒバクシャをつくり出さないことを願って活動しています。

    ピースボートのおりづるプロジェクト-7 11  Fukushima Hibakusha Drachme
In the Photo: Hibakusha Mr. Fujimori Toshiki and Mr. Matsuura Hideto
Photo credit: Drachme Magazine 2011 June Issue pp.14-15 (Germany)

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 福島よりヨーロッパへ

藤森氏と松浦氏に原子発電などを含む原子力科学技術使用についてお尋ねしました。

松浦秀人氏: 被爆は原爆によるものと原子力発電所の事故によるものと同じで、健康と環境に大きな影響を及ぼします。今日、放射能による影響に関する資料があるにもかかわらず、福島原発事故による被害影響と影響範囲はいまだ計り知れず把握されていません。そして現在の原子科学技術の高度発展にも関わらず、このような「放射物質の露営」
を安全に制御、管理するに至っていない。原子炉は単純な機械でなく、例えばストーブであれば「消す」というのは単純な原理であるが、原子核廃棄物にしても簡単に処理することはできません。

藤森俊希氏: 私たちは原子力利用にまったく反対しているのではありません。それを制御し安全管理ができる知識と技術が把握されれば別ですが、最近の事故でも明らかにされたように、今の人類の科学水準程度では、原子力は把握できないことを明確にしたことです。日本の政府は地震国であることを承知しながらも、国民に原子力科学技術は安全であると説得し、日本の全海岸沿いに54基もの原子発電所を設置しました。ギリシャはまだ原発は設置されていないことを知っていますが、どうか、太陽熱エネルギー或いは風力発電などの再利用できるエネルギー資源を活用されることをお願いします。

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ドラクマ誌(ドイツ語)www.drachme.com

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