1.ヒバクシャ証言の航海

温かい思いやりの中での証言会

4月3日(日)、第4回おりづるプロジェクトのメンバーはインドのコーチン市を訪れました。今クルーズでの証言会も残すところあと2回となり、より一層力の入った証言会でした。
そんなインドの証言会のレポートをお送りします。

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先日はインドのコーチンで証言会を行った。コーチンは、ココナツの国と言われるように、椰子の木々が生茂り川の多い緑豊かなところであった。インド南端に位置し、アラビア海に面したケーララ州に属する。ケーララ州は、人口は約2300万人で、教育が普及し識字率が100%に近いことで有名なところである。

私たち被爆者一行は、インド医療機構(IMA)などの要請で証言会を実施した。

IMAビルは、高級住宅地にあり10階建の綺麗でモダンな建物だった。その3階の大きな会議室で、証言会がセッテングされていた。

会場には、IMAの会長はじめ役員や医師、YMCAの役員や関係者、小学生、中学生など約100名が、私たちを待ち受けてくれていた。また、会場には、スマトラ沖地震で津波の被害を受けたインドの被災者を、精神的・経済的に支援するNGO「ツナミカ」の代表も掛けつけてくれていた。
右最前列にはプレス席が設けられており、多くの記者やTV局が詰め掛けていた。

初めに、IMAの会長はじめYMCAなど関係団体役員のあいさつがあり、日本の大災害と福島原発事故に対するお見舞いと、私たち一行に対する歓迎の言葉が述べられた。また、NGO「ツナミカ」の代表からもあいさつがあり、手作りの小さな人形や手芸品などの入ったプレセントが被爆者一人ひとりに贈呈された。

    ピースボートのおりづるプロジェクト-ツナミカ
「ツナミカ」の代表(左)とピースボート日高代表(右)

証言に先立ち、日本の一刻も早い災害復興と世界の平和を願って黙祷した後、伝統的なキャンドルの儀式が行われた。私たちも役員の皆さんと一緒に、キャンドルの一本一本に順次点火していった。

このような皆さんの温かい気配りに、私たち一同は心から感動を覚えた。

    ピースボートのおりづるプロジェクト-インド文化のキャンドル
被爆者一人一人がキャンドルに火を灯した

証言は、壷井進氏と山中恵美子氏が行った。壷井氏は、時間的な制約もあり、自己の体験を簡潔に話した。また山中氏は、今回は医師や医療関係の人が多いということを配慮し、ご自身の放射線による病状やご息女の状況を、勇気を持って具体的に詳しく証言した。放射能の恐ろしさ悲惨さを強く訴えた。
それに対して、小学生や大人・医師から、沢山の質問を出た。皆さんがしっかりとした問題意識を持っておられることを感じた。

皆さんの温かい思いやりの中で、今日の証言会はとても有意義なものであった。(広島被爆者・西田吾郎)
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