1.ヒバクシャ証言の航海

Horizon2012-中東非核地帯へ向けての航海

第4回おりづるプロジェクトを展開するピースボートでは、3月19日(土)ギリシャ~23日(水)エジプト間で、中東の非核地帯化へむけた洋上会議をおこないました。その報告をお送りいたします。
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今日、世界には22,000発を超える核兵器が存在する。ピースボートの船上には、ギリシャ、イスラエル、エジプト、レバノン、ヨルダン、パレスチナ、インド、日本、アメリカ、スイスから国際的な平和活動家らが乗り込み、最近政治的緊張が高まっている東北地中海を航海した。中東から集まった参加者の何人かは彼らの国の政治的「春」に感銘を受けていたが、他の参加者達はまだその状況に懐疑的で心配もしており、平和活動の難しさについて語った。

イスラエル人とパレスチナ人に対する新しいビザの制限はアラブ諸国とイスラエルの政治的緊張を示した。彼らはどちらもトルコでピースボートから下船しなければならなかったので、カイロで起きた革命が続いているエジプトのポートサイドまで旅を続けることはできなかった。

    ピースボートのおりづるプロジェクト-洋上会議メンバーら
洋上会議メンバーらとともに

会議の主な焦点は2012年の「中東非核兵器・大量破壊兵器地帯」国際会議に向けられていた。会議の場では、参加者たちはどのような方法でNGOがそのような会議に貢献することができるかを熟考した。その会議は2012年に行われる予定だが、政治的指導者達はその会議に向けた準備を始めていない。

ギリシャのピレウスからエジプトのポートサイドまでの間、ピースボートは対話を促進し、自信と一般の人々の意識を高め、中東非核地帯設立のための国連2012年中東会議の成功のチャンスを高めるために、中東と世界的市民社会の多角的外交へ向けた創造的かつ包括的なプログラムを組織した。

その過程はピースボートの地球一周の航海によってサポートされ、広められる。ピースボートの核のない世界へ向けたプロジェクトでは、ヒバクシャが共に航海して世界中の人々に被爆証言をし、核の廃絶と平和の問題について働きかける。日本だけではなく世界中の国々から参加したヒバクシャ達は、洋上会議に倫理的人道的な視点を提供した。

    ピースボートのおりづるプロジェクト-洋上会議会食
おりづる被爆者と洋上会議メンバーとの交流も行われた

(エミリー・マグローン)
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